豊岡市議会 > 2008-09-29 >
平成20年第3回定例会(第6日 9月29日)

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  1. 豊岡市議会 2008-09-29
    平成20年第3回定例会(第6日 9月29日)


    取得元: 豊岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    平成20年第3回定例会(第6日 9月29日) ────────────────────────────────────────────────             平成20年第3回豊岡市議会定例会(第6日)                            平成20年9月29日(月曜日) ────────────────────────────────────────────────                          平成20年9月29日 午前9時30分開議 日程第1 諸般の報告 日程第2 第73号議案 豊岡市市税条例の一部を改正する条例制定について            (委員長報告、質疑、討論、表決) 日程第3 報告第13号 専決処分したものの報告について       専決第11号 損害賠償の額を定めることについて 日程第4 報告第14号 平成20年度豊岡市土地開発公社の事業の計画に関する書類(第2            回変更)について 日程第5 報告第15号 平成19年度決算に係る実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公            債費比率及び将来負担比率の報告について 日程第6 報告第16号 平成19年度決算に係る資金不足比率の報告について      報告第17号 平成19年度決算に係る資金不足比率の報告について      報告第18号 平成19年度決算に係る資金不足比率の報告について      報告第19号 平成19年度決算に係る資金不足比率の報告について 日程第7 報告第20号 株式会社日高振興公社第14期の決算及び第15期の事業計画に関す
               る書類について      報告第21号 株式会社シルク温泉やまびこ第4期の決算及び第5期の事業計画            に関する書類について 日程第8 報告第22号 専決処分したものの報告について       専決第12号 損害賠償の額を定めることについて       専決第13号 損害賠償の額を定めることについて 日程第9 第85号議案 豊岡市土地開発公社定款の変更について 日程第10 第86号議案 訴えの提起について 日程第11 第87号議案 字の区域の変更について 日程第12 第88号議案 平成20年度農作物共済に係る無事戻金の交付について      第89号議案 平成20年度果樹共済に係る無事戻金の交付について      第90号議案 平成20年度畑作物共済に係る無事戻金の交付について      第91号議案 平成20年度園芸施設共済に係る無事戻金の交付について 日程第13 第92号議案 市道路線の廃止について      第93号議案 市道路線の変更について 日程第14 第94号議案 公の施設の区域外設置に関する協議について 日程第15 第95号議案 訴えの提起について      第96号議案 訴えの提起について 日程第16 第97号議案 土地の取得について 日程第17 第98号議案 公益法人制度改革に伴う関係条例の整理に関する条例制定につい            て 日程第18 第99号議案 株式会社日本政策金融公庫法の施行に伴う関係条例の整理に関す            る条例制定について 日程第19 第 100号議案 豊岡市立東大谷野外活動施設の設置及び管理に関する条例の一             部を改正する条例制定について      第 101号議案 豊岡市立体育施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正す             る条例制定について      第 102号議案 豊岡市立日高文化体育館の設置及び管理に関する条例の一部を             改正する条例制定について 日程第20 第 103号議案 豊岡市議会議員及び豊岡市長の選挙における選挙運動用自動車             の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一             部を改正する条例制定について 日程第21 第 104号議案 平成20年度豊岡市一般会計補正予算(第2号) 日程第22 第 105号議案 平成20年度豊岡市国民健康保険事業特別会計(事業勘定)補正             予算(第2号)      第 106号議案 平成20年度豊岡市国民健康保険事業特別会計(直診勘定)補正             予算(第1号) 日程第23 第 107号議案 平成20年度豊岡市介護保険事業特別会計補正予算(第1号) 日程第24 第 108号議案 平成20年度豊岡市診療所事業特別会計補正予算(第2号) 日程第25 第 109号議案 平成20年度豊岡市農業共済事業特別会計補正予算(第1号) 日程第26 第 110号議案 平成19年度豊岡市各会計歳入歳出決算の認定について      第 111号議案 平成19年度豊岡市水道事業会計決算の認定について      第 112号議案 平成19年度豊岡市下水道事業会計決算の認定について      第 113号議案 平成19年度豊岡市農業共済事業特別会計決算の認定について            (以上39件、委員長報告、質疑、討論、表決) 日程第27 第 115号議案 人権擁護委員の推せんにつき意見を求めることについて 日程第28 第 116号議案 人権擁護委員の推せんにつき意見を求めることについて            (以上2件、説明、委員会付託省略、質疑、討論、表決) 日程第29 意見書案第8号 地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政              措置を政府等に求める意見書の提出について 日程第30 意見書案第9号 原油価格高騰による農林漁業・中小企業の困難に対する緊急              支援を求める意見書の提出について 日程第31 意見書案第10号 道路特定財源の「一般財源化」に関する意見書の提出につい              て 日程第32 意見書案第11号 被爆者の速やかな救済を求める意見書の提出について 日程第33 意見書案第12号 地方財政の充実・強化を求める意見書の提出について 日程第34 意見書案第13号 地域医療の確保に関する意見書の提出について            (以上6件、説明、委員会付託省略、質疑、討論、表決) 日程第35 請願・陳情の審査結果について            (委員長報告、質疑、討論、表決) 日程第36 議会広報特別委員会の中間報告の件 日程第37 交通網問題調査特別委員会の中間報告の件 日程第38 庁舎建設調査特別委員会の中間報告の件 日程第39 議会改革特別委員会の中間報告の件            (以上4件、委員長報告、質疑) 日程第40 委員会提出第3号議案 豊岡市議会の議決に付すべき事件に関する条例制定に                 ついて 日程第41 議員提出第1号議案 豊岡市議会議員定数条例制定について      議員提出第2号議案 豊岡市議会議員定数条例制定について            (以上3件、説明、委員会付託省略、質疑、討論、表決)         ───────────────────────────────                  本日の会議に付した事件 日程第1 諸般の報告 日程第2 第73号議案 豊岡市市税条例の一部を改正する条例制定について            (委員長報告、質疑、討論、表決) 日程第3 報告第13号 専決処分したものの報告について       専決第11号 損害賠償の額を定めることについて 日程第4 報告第14号 平成20年度豊岡市土地開発公社の事業の計画に関する書類(第2            回変更)について 日程第5 報告第15号 平成19年度決算に係る実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公            債費比率及び将来負担比率の報告について 日程第6 報告第16号 平成19年度決算に係る資金不足比率の報告について      報告第17号 平成19年度決算に係る資金不足比率の報告について      報告第18号 平成19年度決算に係る資金不足比率の報告について      報告第19号 平成19年度決算に係る資金不足比率の報告について 日程第7 報告第20号 株式会社日高振興公社第14期の決算及び第15期の事業計画に関す            る書類について      報告第21号 株式会社シルク温泉やまびこ第4期の決算及び第5期の事業計画            に関する書類について 日程第8 報告第22号 専決処分したものの報告について       専決第12号 損害賠償の額を定めることについて       専決第13号 損害賠償の額を定めることについて 日程第9 第85号議案 豊岡市土地開発公社定款の変更について 日程第10 第86号議案 訴えの提起について 日程第11 第87号議案 字の区域の変更について 日程第12 第88号議案 平成20年度農作物共済に係る無事戻金の交付について      第89号議案 平成20年度果樹共済に係る無事戻金の交付について      第90号議案 平成20年度畑作物共済に係る無事戻金の交付について      第91号議案 平成20年度園芸施設共済に係る無事戻金の交付について 日程第13 第92号議案 市道路線の廃止について
         第93号議案 市道路線の変更について 日程第14 第94号議案 公の施設の区域外設置に関する協議について 日程第15 第95号議案 訴えの提起について      第96号議案 訴えの提起について 日程第16 第97号議案 土地の取得について 日程第17 第98号議案 公益法人制度改革に伴う関係条例の整理に関する条例制定につい            て 日程第18 第99号議案 株式会社日本政策金融公庫法の施行に伴う関係条例の整理に関す            る条例制定について 日程第19 第 100号議案 豊岡市立東大谷野外活動施設の設置及び管理に関する条例の一             部を改正する条例制定について      第 101号議案 豊岡市立体育施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正す             る条例制定について      第 102号議案 豊岡市立日高文化体育館の設置及び管理に関する条例の一部を             改正する条例制定について 日程第20 第 103号議案 豊岡市議会議員及び豊岡市長の選挙における選挙運動用自動車             の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一             部を改正する条例制定について 日程第21 第 104号議案 平成20年度豊岡市一般会計補正予算(第2号) 日程第22 第 105号議案 平成20年度豊岡市国民健康保険事業特別会計(事業勘定)補正             予算(第2号)      第 106号議案 平成20年度豊岡市国民健康保険事業特別会計(直診勘定)補正             予算(第1号) 日程第23 第 107号議案 平成20年度豊岡市介護保険事業特別会計補正予算(第1号) 日程第24 第 108号議案 平成20年度豊岡市診療所事業特別会計補正予算(第2号) 日程第25 第 109号議案 平成20年度豊岡市農業共済事業特別会計補正予算(第1号) 日程第26 第 110号議案 平成19年度豊岡市各会計歳入歳出決算の認定について      第 111号議案 平成19年度豊岡市水道事業会計決算の認定について      第 112号議案 平成19年度豊岡市下水道事業会計決算の認定について      第 113号議案 平成19年度豊岡市農業共済事業特別会計決算の認定について            (以上39件、委員長報告、質疑、討論、表決) 日程第27 第 115号議案 人権擁護委員の推せんにつき意見を求めることについて 日程第28 第 116号議案 人権擁護委員の推せんにつき意見を求めることについて            (以上2件、説明、委員会付託省略、質疑、討論、表決) 日程第29 意見書案第8号 地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政              措置を政府等に求める意見書の提出について 日程第30 意見書案第9号 原油価格高騰による農林漁業・中小企業の困難に対する緊急              支援を求める意見書の提出について 日程第31 意見書案第10号 道路特定財源の「一般財源化」に関する意見書の提出につい              て 日程第32 意見書案第11号 被爆者の速やかな救済を求める意見書の提出について 日程第33 意見書案第12号 地方財政の充実・強化を求める意見書の提出について 日程第34 意見書案第13号 地域医療の確保に関する意見書の提出について            (以上6件、説明、委員会付託省略、質疑、討論、表決) 日程第35 請願・陳情の審査結果について            (委員長報告、質疑、討論、表決) 日程第36 議会広報特別委員会の中間報告の件 日程第37 交通網問題調査特別委員会の中間報告の件 日程第38 庁舎建設調査特別委員会の中間報告の件 日程第39 議会改革特別委員会の中間報告の件            (以上4件、委員長報告、質疑) 日程第40 委員会提出第3号議案 豊岡市議会の議決に付すべき事件に関する条例制定に                 ついて 日程第41 議員提出第1号議案 豊岡市議会議員定数条例制定について      議員提出第2号議案 豊岡市議会議員定数条例制定について            (以上3件、説明、委員会付託省略、質疑、討論、表決)         ───────────────────────────────                    出席議員(28名)          1番 上 坂 正 明         2番 谷 口 勝 己          3番 岡 谷 邦 人         4番 川 口   匡          5番 升 田 勝 義         6番 門 間 雄 司          7番 青 山 憲 司         8番 伊 藤   仁          9番 伊 賀   央         10番 岡   満 夫          11番 森 田 健 治         12番 椿 野 仁 司          13番 福 田 嗣 久         14番 稲 垣 のり子          15番 芝 地 邦 彦         16番 広 川 善 徳          17番 森 井 幸 子         18番 森 田   進          19番 吉 岡 正 章         20番 森 本 陸 夫          21番 古 谷 修 一         22番 木 谷 敏 勝          23番 野 口 逸 敏         24番 綿 貫 祥 一          25番 安治川 敏 明         26番 奥 村 忠 俊          27番 古 池 信 幸         28番 村 岡 峰 男         ───────────────────────────────                    欠席議員(なし)         ───────────────────────────────                    欠  員(2名)         ───────────────────────────────                   事務局出席職員職氏名   局長         植 田 政 由  次長        阪 根 一 郎   主幹         松 本 幹 雄  庶務係長      前 田 靖 子   議事係長       木 下 和 彦  技能職員      藤 井 正 吾         ───────────────────────────────                 説明のため出席した者の職氏名   市長         中 貝 宗 治  副市長       奥 田 清 喜   収入役        塚 本 信 行  技監        宮 里 憲 一   総務部長       矢 崎 章 司  政策調整部長    竹 本 政 充   政策調整部参事    谷 岡 慎 一  防災監       北 垣 哲 夫   消防長        森 田   進  市民生活部長    足 田 仁 司   健康福祉部長     中 川   茂  商工観光部長    赤 木   修   コウノトリ共生部長  太田垣 秀 典  都市整備部長    黒 坂   勇   企業部長       福 井 與司光  城崎総合支所長   齋 藤 哲 也   竹野総合支所長    太田垣   透  日高総合支所長   松 井 正 志   出石総合支所長    森 脇   敬  但東総合支所長   松 本 和 洋   教育委員長      久 本 良 光  教育長       石 高 雅 信   代表監査委員     大 禮 謙 一  農業委員会長    大 字 健 一                       教育次長(総務・社会教育担当)   選挙管理委員会委員長 籏 谷 力 夫            山 口 孝 義   教育次長(こども担当)中 田 正 夫  監査・選管事務局長 樋 口 ゆり子   農業委員会事務局長  井 谷 勝 彦         ───────────────────────────────
    ◎午前9時30分開議 ○議長(川口 匡) 皆さん、おはようございます。  ただいまの出席議員数は28名であります。よって、会議は成立いたします。  これより本日の会議を開きます。  直ちに日程に入ります。 ────────・──・──────── ◎日程第1 諸般の報告 ○議長(川口 匡) 日程第1は、諸般の報告であります。  まず、本日、第73号議案に対して安治川議員ほか3名及び伊賀議員ほか2名からそれぞれ修正案が、また第104号議案に対して安治川議員ほか3名から修正案が提出され、お手元に配付しておりますので、ご了承願います。  次に、本日、当局より追加議案として第115号議案及び第116号議案の計2件が提出され、お手元に配付いたしておりますので、ご了承願います。  続いて、委員会発議及び議員発議の意見書案第8号ないし意見書案第13号の計6件が提出され、お手元に配付しておりますので、ご了承願います。  次に、各特別委員会から調査中間報告書が提出され、お手元に配付しておりますので、ご了承願います。  続いて、委員会提出第3号議案並びに議員提出第1号議案及び議員提出第2号議案の計3件が提出され、お手元に配付しておりますので、ご了承願います。  続いて、各特別委員会並びに議会運営委員会行政視察調査報告書をお手元に配付しておりますので、ご清覧願います。  次に、本日の議事運営について議会運営委員長の報告を求めます。  22番、木谷敏勝議員。 ○議会運営委員長(木谷 敏勝) おはようございます。本日の議事運営についてご報告いたします。  本日は、この後、まず委員会審査の終了した第73号議案を上程し、委員長報告の後、本日、安治川議員ほか3名及び伊賀議員ほか2名からそれぞれ提出のありました修正案の説明を受けます。続いて、原案、委員会修正案と議員提出修正案2件について一括して質疑、討論を行った後、それぞれ分離して採決を行います。採決の順序は、議員提出修正案のうち原案に遠い修正案から順次採決し、その後、委員会修正案を採決し、修正案が可決された場合は、修正可決された部分を除く原案について採決いたします。  次に、委員会審査の終了した報告第13号ないし報告第22号並びに第80号議案ないし第113号議案の計39件を議案ごとに、または関連議案を一括して上程し、委員長報告、質疑、討論、表決いたします。なお、本日、第104号議案に対する修正案が安治川議員ほか3名から提出されていますので、本案については、委員長報告の後、修正案の説明を受け、一括して質疑討論を行った後、それぞれ分離して採決を行います。  続いて、本日、当局より追加提出された第115号議案及び第116号議案の計2件を個別に上程し、説明の後、委員会付託を省略して全体審議で即決いたします。  次に、委員会発議及び議員発議の意見書案6件を個別に上程し、説明の後、全体審議で即決いたします。  続いて、請願、陳情の審査結果について委員長報告、質疑、討論、表決を行います。  次に、議会広報特別委員会交通網問題調査特別委員会庁舎建設調査特別委員会及び議会改革特別委員会の中間報告の件を個別に上程し、委員長報告、質疑を行います。  続いて、委員会提出第3号議案を上程し、説明の後、委員会付託を省略し、質疑、討論、表決を行います。  次に、議員提出第1号議案及び議員提出第2号議案の計2件を一括上程し、説明の後、委員会付託を省略し、一括して質疑、討論を行った後、分離して表決を行います。  次に、文教委員長及び議会運営委員長から申し出いたしております所管事務について閉会中の継続調査議決を行い、今期定例会を閉会することといたしております。  以上、本日の議事運営について、よろしくご協力をお願いいたします。以上です。 ○議長(川口 匡) 以上、報告のとおりご了承願います。  以上で諸般の報告を終わります。 ────────・──・──────── ◎日程第2 第73号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第2、第73号議案、豊岡市市税条例の一部を改正する条例制定についてを議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) それでは、市民福祉委員会に付託されました第73号議案について、審査の経過並びに結果をご報告いたします。  当委員会は、6月定例会で閉会中の継続審査といたしました付託案件について、閉会中に延べ4回にわたり委員会を開催いたしました。当委員会では、当局より詳細な説明を受けるとともに、超過課税に伴う影響額、財政計画、行政改革による効果額などの資料を要求し、関係資料の提示を受け、慎重に審査を行いました。  今回の市税条例の改正は景気低迷が続き、さらに原油価格高騰により市民生活がますます苦しくなっている中で、現在、旧豊岡市民にだけ課税されている都市計画税を廃止し、その財源を市民税、固定資産税の超過課税として市民に広く浅く負担をいただきたいとの提案であり、委員会審査では活発な議論が展開されました。  委員会といたしましては、都市計画税の廃止については委員全員賛成で合意をしたところですが、これにより生じる財源不足をすべて超過課税によって豊岡市民に広く浅く負担を強いることは、物価高騰等の中、市民の生活も厳しい中でできるだけ負担を少なくするということは委員全員同じ気持ちでありました。  では、超過課税をどのように修正し、代替財源をどう確保するのかという点で、修正案が3件提出され、提案者の説明を受け、質疑後に個別に討論、表決を行った結果、当局提案に対し、個人市民税所得割の超過課税率を0.15%から0.1%に修正し、固定資産税の超過課税率を0.12%から0.1%に修正し、さらに法人市民税の超過課税の平成21年度適用を平成22年度適用に修正する修正案が賛成多数で可決され、修正箇所を除く原案については、全会一致で可決すべきものと決定いたしました。  それでは、本議案に対する委員会修正案について説明をいたします。  まず、委員会の中で確認されたことは、合併協定の中で見直しが確認されている旧豊岡市域のみに賦課されている都市計画税は原案のとおり廃止する。次に、都市計画税の廃止に伴う代替財源の確保は必要であるが、現下の経済情勢や物価高騰なども配慮し、市民の負担軽減のため下記のとおり修正する。  まず、第34条の3第1項の改正規定中の個人市民税所得割の超過課税率ですが、改正案の「100分の6.15」を「100分の6.1」に改めるとしています。このことにより0.05%、約2,900万円を減額することになります。  次に、第62条の改正規定中の固定資産税の超過課税率ですが、「100分の1.52」を「100分の1.5」に改めるとしています。このことにより0.02%、約7,100万円を減額することになります。  また、附則第1項に次のただし書きを加える。ただし、第31条第2項の改正規定、第34条の4の2を削る改正規定及び第3号の規定は、平成22年4月1日から施行する。附則第3項中「この条例」を「第31条第2項の改正規定及び第34条の4の2を削る改正規定」に改めるとすることにより、法人市民税の超過課税の適用を1年ずらし平成22年4月1日から適用することにより、平成21年度は4,200万円の減額となります。これらをトータルしますと、平成21年度は約1億4,200万円、平成22年度以降は約1億円の負担軽減となります。  なお、減額となります財源確保につきましては、委員会審査の中で約束された人件費の削減対策や時間外勤務手当の総額の抑制など、さらなる行政改革効果によって21年度から26年度で約5.8億円、これを1年に換算すると約1億円の削減効果額が生まれる。また、職員からの提案による経費削減のアイデアなどにより年間約2,000万円を削減するということで、これらの財源は将来に備える財源にしたいということであるが、厳しい経済情勢の中、市民も大変苦しんでいる今使うべきであるということで、財源に充てることとし、それでも不足が生じた場合は、財政調整基金の活用も視野に入れます。  以上が当委員会において可決いたしました修正箇所と、その理由の説明であります。  最後に、当委員会の意見として、現在予定されている事務事業及び追加提案された生活道路排水路等整備緊急対策事業並びに鳥獣被害防止緊急対策事業などの社会基盤整備事業を着実に実施し、市民の負託にこたえ、未来の責任を果たしていただきたい。  また、財源確保の取り組み、行政改革をさらに進めていただき、市民負担の軽減に努めていただくとともに、市民から信頼される行政確立に向け鋭意努力をすること。  当委員会において出されましたそれぞれの意見を今後の行政推進に反映させるとともに、本市の現状を十分認識、把握し、的確な判断を持って市民のニーズにこたえ、コウノトリ悠然と舞うふるさとを目指したまちづくりに全力を挙げて取り組むこと。  以上を付して第7号議案に対する市民福祉委員会の審査報告といたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) 委員長報告は終わりました。  次に、本案に対して安治川議員ほか3名から及び伊賀議員ほか2名からそれぞれ修正の動議が提出されています。  この際、提出者の説明を求めます。  まず、26番、奥村議員。 ○議員(26番 奥村 忠俊) 第73号議案に対しまして修正案を提出いたしました。その修正案につきましてご提案を申し上げたいと思います。  提案します修正案は、旧豊岡市民にだけ課税されている都市計画税を廃止して、固定資産税、市民税の超過課税等は実施しないというものであります。  まず、第31条第2項は市民法人税の均等割税率であります。法人等の区分表中、7、8、9を引き上げる条文であります。これをもとに戻すために「第31条第2項の表中「年額50,000円」を「年額60,000円」に、「年額120,000円」を「年額144,000円」に、「年額130,000円」を「年額156,000円」に改める。」を削ります。  次に、第34条の3第1項は個人市民税所得割税率ですが、もとへ戻すために「第34条の3第1項中の「100分の6」を「100分の6.15」に改める。」を削ります。  次に、第34条の4の2は法人等の市民税の課税特例であります。これを廃止することになっておりますけれども、継続するため「第34条の4の2を削る。」を削ります。  次に、第62条は固定資産税の税率ですが、引き下げをしないために「第62条中「100分の1.4」を「100分の1.52」に改める。」を削除いたします。  次に、附則ですが、第2項から第4項までを削り、附則第5項を附則第2項とし、附則第6項から第9項までを3項ずつ繰り上げる。以上が修正案であります。  なお、都市計画税廃止による5億7,000万円の税収不足に対する財源についてご提案申し上げます。  1つは、平成20年度より地方再生対策費として新しく地方に配分される地方交付税、豊岡市の場合3億8,000万円が決定をされております。  2つ、当局からさらなる行革の取り組みによって人件費の削減が実施されることになっております。説明によりますと、平成21年度から平成26年度までの6年間で5億8,000万円、年平均約1億円の削減が示されました。  3、経費削減について、職員からの提案により年2,000万円の削減が提案をされております。  4、毎年決算において職員の努力と市民の理解、協力によって数億円の不用額を生じております。これも大きな財源になると考えます。  5、市の基金会計合計は19年度末で148億6,602万6,000円であります。そのうち財政調整基金は38億7,068万4,000円、地域振興基金は40億5,785万2,000円、合計79億2,853万6,000円になります。また、市債管理基金に12億4,142万3,000円、さらに今回の補正予算で4億円を積み立てるようになっております。これらを加えますと95億6,995万9,000円の基金がここにあるわけであります。当局は10年後に類似団体が持っております平均基金額30億円を残したいというふうに説明をされております。事業費の頭金が不足するということであれば、基金の取り崩しを少しふやすことによってその財源は可能であります。  6、事業の見直しが必要になっています。例えば但馬空港利用促進事業費、19年度決算では総額8,722万8,000円、これは100%市民の税金を財源にし、際限なく負担し続けていくべきなのかどうか、これは大いに見直すべきであります。その他不要不急事業の縮小、あるいは延長等、事業費の抜本的な見直しをすることによりまして財源を確保することが可能であるというふうに考えます。  以上のように21年度より都市計画税の廃止に向け全職員総力を挙げて取り組むことによって、都市計画税廃止に伴う5億7,000万円の不足分は、固定資産税あるいは市民税の超過課税をしなくとも十分確保でき、市民要望の強い事業推進を図ることは可能であると考えます。  以上、ご提案申し上げます。 ○議長(川口 匡) 次に、8番、伊藤議員。 ○議員(8番 伊藤 仁) 第73号議案、豊岡市市税条例の一部を改正する条例案の一部を次のように修正する。  個人市民税を第34条の3第1項の改正規定中「100分の6.15」を「100分の6.1」に改める。固定資産税を第62条の改正規定中「100分の1.52」を「100分の1.47」に改める。  附則といたしまして、法人市民税を1年間おくらせ、22年4月の施行といたします。  この修正案は、当局提案より約2億円の減額となっております。1億円につきましては、さらなる行革ということで職員数の削減、時間外勤務手当の抑制、職員アイデアによる6年間で6億円の行革効果とされ、削減根拠といたしております。残りの1億円の削減につきましては、業務努力で賄っていただきたい。毎年年度末に多額の繰越金、余剰金が出ております。ことしは少なかったといえ約6億円であり、余剰金で十分賄えると考えております。  次に、自主財源の確保に努めていただきたい。19年度の収入未済額が約19億円であり、不納欠損も毎年1億円を超えております。滞納徴収に努力をしていただき、また未利用土地の売却や内需拡大に努めていただき、市税の増収に努力をしていただきたい。  附則の法人市民税につきましては、合併後不均一課税が行われ、ことし4月に一元化されたばかりであり、制限税率を適用いたしますと連続値上げとなります中小企業に配慮し、22年度からの施行としました。  1億円は行革で、1億円は業務努力で、2億円の減額分は十分賄えると考えております。市民に多額の負担を求める限り、応分の努力は必要だと考え、今回の提案となっております。  以上、提案理由といたします。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  これより原案、委員長報告並びに議員提出修正案2件について質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  これより原案、委員会修正案並びに議員提出修正案2件に対する討論に入ります。  討論はありませんか。  21番、古谷議員。 ○議員(21番 古谷 修一) 21番、古谷修一でございます。委員長報告に対する賛成討論及び本日提案されました2つの修正案に対する反対討論をあわせ行います。  合併協定の中で見直しが確認されていた旧豊岡市域のみに課税されている都市計画税は、皆さんのご理解で廃止の方向性が確認される中で、代替財源が必要か否か1年近くにわたり議論してまいりました。市民福祉向上のため、社会基盤整備のあり方も多くの議論をいたし、合併後の特徴あるまちづくりのため数多くの要望があることも受けとめいたしました。少子高齢化の進行する中で、未来への責任を果たすための財政計画を見通す中で、超過課税をお願いしても、さらに財政調整基金等を10年間で40億円余取り崩さざるを得ない非常に厳しい展開が予想される豊岡市の財政状況も確認いたしました。代替財源が必要との認識が大勢を占める中で何に財源を求めるのか、活発な議論を深めてまいりました。  現下の社会経済情勢の低迷、異常な物価高の状況下、市民の負担軽減のためどう配慮するのか、平成19年から26年まで、累計81.5億円の行財政改革も進行中であります。そこで当局提案の第73号議案は、議会質疑の中で固定資産だけの賦課に頼らず、市民の皆さんから幅広く薄く負担を求めるために都市計画税を廃止し、個人市民税所得割、固定資産税、法人市民税のおのおの超過課税を制定し、5億5,000万円を賦課徴収するための条例改正の提案であります。  一方、本日提出された修正案は、先日の市民福祉委員会で否決された2つの案と同じ内容であります。まず、共産党案は、超過課税は求めずとのことでございますが、その代替財源として国からの地方再生対策費を今後も毎年交付税算入が約束されたかのような錯覚、そして平成21年から26年の6年間に職員数削減と人件費の削減効果額を予定しながら、職員削減を疑問視する内容の施政報告は一貫性がない。民報、8月10日発行の内容でございます。  次に、余剰金が毎年4億円あるかのごとき誤解、19年度決算では前年の繰越金12億円余あったものが半減の6億円余となっています。実質単年度収支は4億円弱の赤字であり、今後は非常に厳しい展開が予想されます。基金40億円余の繰り入れは予定済みでございます。さらにの取り崩しは問題がございます。  また、みらい案は、当局案より2億円削減案でございます。繰越金が毎年多く発生し、繰り入れが可能とは現実を無視した錯覚で、実質単年度収支は3年連続赤字で、繰越金は激減してる現状であります。財産売却収入及びさらなる行革は既に織り込み済みでございます。  以上、本日提出の2つの修正案は、財源確保の可能性が未知数で、財政の健全性が確保できていないという理由で反対いたします。  一方、この委員長報告にある修正案は、個人市民税所得割の超過課税率を0.05%引き下げ、約2,900万円の減額、固定資産税の超過課税率を0.02%下方修正し、7,100万円の減額、法人市民税は超過課税適用を1年延ばし、平成21年度は4,200万円の減額の内容であります。以上の結果、本案は、当局原案に比べ平成21年度は約1.42億円、22年度以降は約1億円市民負担を軽減する修正案であります。
     それでは、この1億円余の減額修正の財源をどう生み出すのか、今日までの議会及び委員会審査の真摯な議論の中で浮上した平成21年度から26年度までの6年間に新たな行革の取り組みとして正職員数、臨時職員数のさらなる削減、時間外勤務手当の総額の抑制等により5.8億円の削減が約束され、さらに時間外勤務制限制度導入等が予定され、これらの改革により年間1億円余の財源確保が可能となりました。市当局におかれましては、これら行財政改革を着実に実行され、現在予定されている事務事業等の社会基盤整備及び追加提案された生活道路排水路並びに有害鳥獣対策を計画どおり実施し、市民の負託にこたえていただきたいと願うものであります。  このたびの第73号議案審議で議会及び市民福祉委員会の審査の中で、合併後の厳しい財政の中、財源確保のため、旧豊岡市民がどんな思いで都市計画税を納め続けたのか、その意義性、またこの1年近く私たちはどんな思いで都市計画税の見直し議論を行い、代替財源を生み出したのか、委員長報告にあるこの案は、会派六星会及び公明党豊岡市議団の委員が合併した新豊岡市民の一体感醸成のため断腸の思いで提出した修正案であります。そして、合併後の新しい豊岡づくりのため、未来の責任を果たすための礎になる産みの苦しみに満ちあふれた修正案でございます。どうか議員各位のご賛同を心からお願いいたしまして、委員長報告の賛成討論といたします。 ○議長(川口 匡) 25番、安治川議員。 ○議員(25番 安治川敏明) 奥村忠俊議員が説明をしました日本共産党・あおぞら議員団提出の修正案に賛成し、ただいま討論のありました委員長報告に基づく修正案と会派みらいが出されました修正案に反対の討論を行います。  今回の超過課税案の中心点はどこにあるかということでありますが、一つは、全国に例を見ない市民税の超過課税は是か非かというところに一つは問題がございます。それから、もう一つは、都市計画税を廃止して、これを固定資産税に乗りかえるというもともとの市長提案が途中で市民税の超過課税をも加えるということになったわけでございますが、そもそもは都市計画税を廃止して固定資産税を上げるというのであれば、都市計画税を廃止する根基が極めて薄くなると言わざるを得ないのであります。特に、旧町部の方々にとっては、もともとなかった税金が何ら受益がふえないのに都市計画税にかわる固定資産税並びに市民税の超過課税を引き受けなければならないというのは根本的に矛盾があるというところから、今日まで論議が詰められたところであります。  まず、その点から考えると、委員長報告と称する六星会並びに公明党の諸君の修正案であることが本質でありますが、この方々のご提案も会派みらいがご提出になっている修正案も、いずれもこの根本問題に正面からこたえる内容ではありません。結局、当局の提出した考え方を多少いじる程度であります。特に、ただいまご討論のありました古谷議員の主張によれば、我々の修正案は立派だが会派みらいは立派でないというような矛盾に満ちたご提起でございまして、聞くにたえない反論であるというふうに承りました。  それから、特に、ただいま古谷議員からご提案のありました代替財源を示して断腸の思いで提案をしているのだ。断腸の思いをしているのは、あんた、職員の人件費削減して超勤手当をもっと下げるというのだから断腸の思いは市の職員であって、何で六星会や公明党が断腸の思いをしなくちゃならんか。私はこれも聞くにたえないご討論でございましたから、公明党の幹事長がお答えになるそうですから、耳を掘って聞きたいと思うが。私は代替財源、代替財源と大きなことを言うんであれば、みずからどういうふうに生み出すのか、これは何もなくて、専ら職員の人件費削減以外何もないじゃないか。  ところが、返す刀で日本共産党豊岡市委員会が発行している民報とよおかを持ち出してこられた。民報とよおかを持ち出してくるんだったら、会派六星会が発行される機関紙で反論されるのが筋であって、我々がこの議会に提出もしていない資料をもとにこの議場で反論をなさるというのはまことに奇異なことでございます。私はもちろんすべての市民、当局並びに議員の諸君が我々が発行しております民報とよおかについてご批判をなさり、かつご意見を承るというのは決して意図するところではありませんけれども、しかし、この修正案をめぐる議論の際にこういうことを持ち出されるというのは、ややこれは不公正ではないかなというふうに思うわけでございます。  なお、申し上げておきたいと思いますが、私たちは決算討論でも申し上げたいという立場でございますが、職員が非常に努力をしてみずからの身を削って、しかも職務に精励されて不用額を生んだり、みずからの人件費について節約をしたりすることは大変ありがたいことだと思っておりますが、同時に我々が審議する予算においても、事業費においていろいろ節約を考える。  これを、特に、奥村議員は例として全額一般財源の持ち出しとなっている空港運賃助成の問題を申し上げましたが、会派六星会並びに公明党並びに会派みらいのお話の中には全く触れるところがございません。人件費節約の財源は1億円少しでございますけれども、この空港運賃助成にかかわる年間の持ち出し額はまさに純生の一般財源で8,000万円に達するわけであります。私はこのことについて、今もし検討するならば、人件費削減額に匹敵するではないかという例として修正案提出の奥村議員がご提案申し上げた次第であります。  さらに旧豊岡市の市民がどんな思いで都市計画税を払い続けたかという議論がございます。これは旧町部の方から見るとどういう議論になるか。旧町部は旧町部で加入負担金をたくさん取ったり、あるいは事業費を節約をしたり、そうして今日まで、特に下水道の建設に当たってこられた。豊岡市民は都市計画税を選択をした。これは相互に何ら恥ずるところのない今日までの財政の経過であって、都市計画税をとった豊岡市がおかしいとか、とらなかった旧町部がおかしいとかいう議論ではありません。しかし、合併以後、合併協定に基づいて、不公正な都市計画税については見直そうということになったということでございますので、この点に関しては今回当局も議会も一致して都市計画税を廃止するということになったわけでありますから、この点に関してはどんな思いでとか、断腸の思いでとかいう議論とは何の関係もないというふうに私は思うわけでございます。  最後に申し上げておきたいと思いますが、財政運営に関してでございます。単年度収支がマイナスであるということをもってあたかも財政危機に立っているかのような議論が展開されております。繰り返し申し上げますが、公会計にあっては予算と決算額とがやや収支において赤字になる程度が最も健全とみなされております。その年、不用額となったものを繰り越しをして、その繰り越しを適切に執行していくことは何ら恥ずべきことでもないし、危険なことでもありません。私はその点で、中貝市長が、あるいはまた当局が不当な財政運営をしているという批判をしたことはありません。ただ、問題は、単年度収支がマイナスであるからといって、何か赤字が年々発生しているかのごとき討論をするというのは間違っていると、不用額を適切に次年度の財政運営に執行して使っていくということは一向に差し支えないことであって健全であります。  奥村議員の提案は、この健全な財政を維持するなら財源を生み出すこと、資金収支を行うことは可能であるということを言ったまでであって、何か危機に立っているかのごとく市民に誤解を与えるような議論をなさるべきではないということを申し上げ、今回の私たちの提出している修正案にご賛同賜りますようお願いを申し上げ、討論といたします。 ○議長(川口 匡) 9番、伊賀議員。 ○議員(9番 伊賀 央) ただいまの第73号議案の会派みらいの修正案に賛成の立場から討論申し上げたいと思います。  このたびの当局提案によりますと、5億7,000万円の都市計画税の税収にかわり5億5,000万円を新たに市民税あるいは法人市民税、さらに固定資産税に超過課税なり、あるいは制限税率を適用することにより税収として確保しようとするものであります。我々はこれに対して当局提案の5億5,000万円を丸々市民負担に転嫁してしまってよいのかという問題についてさまざまな検討を加えました。  まず、現下の経済情勢であります。アメリカのサブプラムローンに端を発した原油高による燃料は、ガソリンは少し安くなってきたとはいうものの、その影響により食料品まで、めん、パンあるいは缶詰、さらにはガス、こういったものにまでその影響を受け値上がりとなっています。さらに日常の生活に加え、この但馬地方にあっても観光客の入り込み数の減少も報告がなされております。つまり地域としてお金が回ってない、地域経済としても大変な疲弊、閉塞状況だと理解をいたしております。  あるいはまた、行革と財政運営の関係においてであります。市当局も今後の財政運営を見通す中で、総額90数億円の行革効果を捻出して対応なされようともされており、そのご努力には心から敬意を表します。が一方で、そのご説明をお聞きしながら、本当にさらにその上で今回の財源が丸々ないと財政運営ができないとの繰り返しのご説明が果たして本当にそうであるのか、いささか懐疑的に聞こえてしまうのであります。  修正案の提案説明でもありましたが、年々ある程度の繰越額が発生します。当然であります。財政運営をするに当たって不用額が発生しないほどの精度あるいは確度では当然予算は組めないものと理解をいたしております。そこには一定の余裕を見て予算化することとなります。さらにさまざまな圧縮要因、例えばそれは入札減等が発生する中で、毎年度一定の繰越額が発生するものと理解をいたしております。先ほどのご討論の中で、みらい案が現実を無視したというようなくだりもありますけれども、決してそういうわけではございません。  さらに提案説明にもあります、このほかにも大きな金額の滞納未収金がある中で、もちろんこれは当局の今日までのご努力を多とする中で、さらなご尽力をいただくということに努力をお願いすることになるわけでありますけれども、あるいはその他さまざまないわゆる上げ潮路線、つまり地域の経済の活性化方策を取り組まれる中でこそ住民負担をお願いすることができるものだと考えます。当局が現在やられている産業連関表の中での考え方、地域の中でいかにその地域経済を活性化させていくのか、こういった取り組みをさらにさらに活性化させる、取り組みを加速させることが必要であろうと考えております。  代替財源をみずから何もすることないではないかというわけでもございません。それらお取り組みを通して住民負担を5億5,000万円からさらに減らすことができるのではないかと考えています。我々はそれを2億円と見込み、実質市民負担額を3億5,000万円程度に抑える提案でございます。  今回のこの都市計画税の見直しの議論、論議が将来にわたる財政計画上の一般財源をどれほど確保することができるのかということであって、各年度の財政運営の問題ではないとの指摘もあります。しかし、そもそも行政当局とされましては、入る身の丈に合った行政運営をせざるを得ない側面もお持ちだろうと考えます。つまり中長期で見た場合の財政計画を再度見直し、組み直し、それでも当局がこれまでご説明をいただくように、これらの計画に位置づけられている事業はすべて住民ニーズの高いものであり、当然事業そのものを削減するという短絡的、恫喝的な手法はとらず、実現に向けて、実施年度が後にずれ込んだとしても何とか実施したいというのがそもそもの行政のとるべき考え方であります。  市民側においては、それこそこれらの一連のやりとりそのものを民主主義の試金石とされる中貝市長におかれては、十分にこれらのことに対して市民に納得を求めるために説明責任を果たされれば、私たち市民もそれに対して真摯に対応することは十分に可能だと考えます。  一たん議決をされ、条例となると市民にとっては払わなければならなくなる義務が発生することになるわけであります。議決に対しては議会として大変な責任を負うことになります。しかし、肝心かなめの市民の家計は何も変わらないどころか、その台所事情は悪くなるばかりの周囲の状況であります。未来への責任もさることながら、現在の市民生活も考える中で私たちは対応していかなければなりません。  その一方で、明らかに合併一元化作業の先送りによる弊害ともいえる不公平税制の是正は一刻も早くこれを修正しなければならず、なぜ旧豊岡市民だけが、合併して一つの自治体になっているのに負担をし続けなければならないのか、当局説明による決して旧豊岡だけの原因による負担し続ける性格のないお金であることもまた事実であろうと思います。  また、主に過去において発生した借金の返済に充てられていることにもかんがみながら、こういったさまざまな状況の中、住民負担を少しでも減らしたい立場より、会派みらいとして提案を申し上げている修正案に対しての賛成討論といたし、議場の皆様の何とぞのご賛同を賜りますよう心からお願いを申し上げ、以上といたします。 ○議長(川口 匡) 18番、森田議員。 ○議員(18番 森田 進) 18番、森田進でございます。委員長報告に賛成の立場で、みらい、共産党さんの案に対しては反対の立場で討論をさせていただきます。  このたびの都計税廃止問題は、市民福祉委員会に付託されまして、あの暑い夏の間に何回となく当局といろいろと議論をしてまいりました。その中で、行政側がどれだけ努力するのかということが一つ、いろいろと議論の対象となりました。行政は行政改革、人件費、さまざまな経費節減を含めて行政改革等々を含めながら、この10年間で約93億円の行政効果をやると、こういった決意を言っておられました。  また、合併前から各市町が抱えた借金が約1,490億円あると市長答弁でもございました。特に、下水道の整備の返済には660億円の借金があると、すごい借金を抱えている現状もこの委員会で知りました。そして、年間100億の市税収入のうち、約60億が毎年毎年この借金返済に充てているんだと、非常に厳しい財政状況を網羅した形を説明されました。  先ほど安治川議員が断腸の思いをちゃんちゃらおかしいというような感じで笑われましたけども、我々がなぜ断腸の思いでこの修正案を出したか、委員会で可決したかということですけども、職員や行政の側に断腸の思いを強いているわけではない。あくまでも市民の皆さんに、市民は大変厳しい生活環境、特に中小零細企業にとりましては、本当にあすもわからない全く景気も低迷したこの不況の中で市民に負担を求めるということについては、本当に我々公明党も六星会の皆さんもつらい、断腸の思いでお願いすると。これは約192億円をもの社会資本整備、これは市民要望でございます、この市民要望も実現していかなければならない。そんな市民からの要望も無視して、いや、金がないからできないというわけにはいかない。  そういった社会資本整備にはこの計画では192億円の事業費が網羅されております。こういった市民要望も実現できないようでは仕方がない。そして、今まで各市町でまたつくってきた社会資本、さまざまな行政サービスの結果が大きな借金となって残っております、これも返していかなきゃいけない。こういった社会資本整備と、そして借金返済、そして市民負担、こういった観点から考えますと断腸の思いで修正をしたわけで、市民の皆さんにお願いするということでございます。  特に、共産党さんがおっしゃっておりますように、地域再生対策費3億8,000万円が毎年毎年入ってくるように思っておられますけど、私はこれは総務省、財務省に確認しました、これは本当に入ってくるのかと、毎年。これについては、消費税が上がるまでは一応のめどとして支払うであろうと、しかしながらことしの秋の税制改革論議の中でいろいろと検討していくと、だから確実に入ってくるとは言いがたいといったことを財務省の方から国会議員を通して確認したところでございます。ですから、この金額がいただけるときはいいけども、いただけない場合もあるわけですから、そういったあいまいなもので財源確保ということについては自信を持ってとれるとは言いがたい。  そしてもう一つ、毎年毎年余剰金ができるからその余剰金でやりくりしたらいいんだと、一面そのように思えるかもわかりません。しかし、余剰金というのは予算で余った金です。毎年毎年出てくることはありますけど、これを確定の財源にしていくということについては少し甘いいんではないかといった考え方もあります。  それから、みらいさんが2億円は、1億円は人件費等それをやって、あとの1億円は余剰金でと、これもまたもう一つあいまいな裏づけでございます。こういった財源の裏づけの議論が毎年毎年借金返済でいく、また財政計画を見ましても平成23年からのほとんどがマイナス、マイナスの財政計画でございます。  こういったことをかんがみますと、今回の六星会と公明党が委員会修正しましたこの案が、もう今の豊岡の財政構造を維持していくためにはやむを得ない修正だと、こう思っております。どうか委員の皆さんの賛同を得まして、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  この際、念のため第73号議案の採決に入るに先立ち、採決の方法について申し上げます。  本案については、市民福祉委員会から、安治川議員ほか3名から、さらに伊賀議員ほか2名からそれぞれ修正案が提出されておりますが、表決の便宜上別個のものとみなし、それぞれの修正案について採決いたします。まず、原案に遠い順で委員修正案を採決し、次に、委員会の修正案を採決いたします。なお、修正案が可決されたときは、続いて修正部分を除く原案を採決いたします。  まず、安治川議員ほか3名から提出された修正案について起立により採決いたします。  安治川議員ほか3名から提出された修正案に賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立少数であります。よって、安治川議員ほか3名から提出された修正案は、否決されました。次に、伊賀議員ほか2名から提出された修正案について起立により採決いたします。  伊賀議員ほか2名から提出された修正案に賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立少数であります。よって、伊賀議員ほか2名から提出された修正案は、否決されました。  次に、委員会修正案について起立により採決いたします。  委員会修正案に賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、委員会修正案は、可決されました。  次に、ただいま修正議決した部分を除く原案について起立により採決いたします。  修正部分を除く原案に賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、修正部分を除く原案は、可決されました。  暫時休憩いたします。再開は10時40分。     午前10時26分休憩 ────────────────────     午前10時40分再開 ○議長(川口 匡) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 ────────・──・──────── ◎日程第3 報告第13号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第3、報告第13号、専決処分したものの報告について、専決第11号、損害賠償の額を定めることについてを議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 報告第13号、専決第11号について、企画総務委員会における審査の結果をご報告いたします。  本件は、豊岡消防署日高分署職員の運転する救急車が傷病者を救急搬送中、信号待ちしていた車両と反対車線で停車中の車両の間を交差点に向けて走行する際に、交差点に進入してきた車両に驚き、ハンドル操作を誤り、信号待ちしていた車両の運転席側ドアミラーに接触し、損傷させた事故の損害賠償額の決定について、8月5日付で専決処分を行ったものであります。  審査の結果、本件については、格別異議なく、了承すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  報告第13号、専決第11号については、企画総務委員長報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第4 報告第14号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第4、報告第14号、平成20年度豊岡市土地開発公社の事業の計画に関する書類(第2回変更)についてを議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 報告第14号について、企画総務委員会における審査の結果をご報告いたします。  本件は、平成20年度における豊岡市土地開発公社の事業計画の変更にかかわるもので、駅前地区開発事業用地や古墳公園用地などを市に処分することを主な内容とした事業計画の変更及び補正予算の報告であります。  審査の結果、本件については、格別異議なく、了承すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  報告第14号は、企画総務委員長報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第5 報告第15号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第5、報告第15号、平成19年度決算に係る実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率の報告についてを議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 報告第15号について、企画総務委員会における審査の結果をご報告いたします。  本件は、地方自治体の財政破綻を未然に防止する地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、算出した実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の4つの比率を公表するものであります。
     審査の結果、本件については、格別異議なく、了承すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  報告第15号は、企画総務委員長報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第6 報告第16号ないし報告第19号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第6、報告第16号ないし報告第19号、平成19年度決算に係る資金不足比率の報告についてほか3件を一括議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 報告第16号ないし報告第19号の4件について、企画総務委員会における審査の結果を一括してご報告いたします。  本件は、地方自治体の財政破綻を未然に防止する地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、公営企業会計においても毎年度資金不足比率について公表するものであります。  審査の結果、本件については、格別異議なく、いずれも了承すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  報告第16号なしい報告第19号は、いずれも企画総務委員長報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第7 報告第20号及び報告第21号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第7、報告第20号及び報告第21号、株式会社日高振興公社第14期の決算及び第15期の事業計画に関する書類についてほか1件を一括議題といたします。  建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 報告第20号及び報告第21号について、建設経済委員会における審査の結果を一括してご報告いたします。  本件は、株式会社日高振興公社第14期の決算及び第15期の事業計画、並びに株式会社シルク温泉やまびこの第4期の決算及び第5期の事業計画に関する報告であり、審査の結果、格別異議なく、いずれも了承すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  報告第20号及び報告第21号は、いずれも建設経済委員長報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第8 報告第22号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第8、報告第22号、専決処分したものの報告について、専決第12号及び専決第13号、損害賠償の額を定めることについてほか1件を一括議題といたします。  まず、報告第22号、専決第12号について、建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 報告第22号、専決第12号について、建設経済委員会における審査の結果をご報告いたします。  本件は、市職員が停車中の公用車を発車させる際に、公用車の右側フロントバンパーが後方から横を通過しようとした相手方車両の左側面に接触し、破損させた交通事故の損害賠償額の決定について専決処分を行ったことの報告であります。  審査の結果、本件については、格別異議なく、了承すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) 次に、報告第22号、専決第13号について、文教委員長の報告を求めます。  28番、村岡議員。 ○文教委員長(村岡 峰男) 報告第22号、専決第13号について、文教委員会における審査の結果をご報告いたします。  本件は、教育委員会出石分室の職員が永楽館で興行の公演中に取り外しをしていた窓の覆い戸を取りつけようとしたところ、不注意により建物外へ落下させた。この戸が県道走行中の相手方車両の左後部側面に接触し、損傷させた事故の損害賠償額の決定について、9月8日付で専決処分を行ったことの報告であります。  審査の結果、本件については、異議なく、了承すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  報告第22号、専決第12号及び専決第13号は、いずれも委員長報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第9 第85号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第9、第85号議案、豊岡市土地開発公社定款の変更についてを議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 第85号議案について、企画総務委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴い、豊岡市土地開発公社の定款を変更しようとするものであります。  審査の結果、本案については、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、企画総務委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第85号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第10 第86号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第10、第86号議案、訴えの提起についてを議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 第86号議案について、市民福祉委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、市が差し押さえた市税の滞納者が所有する不当利得返還請求権に基づいて、相手方に対し、その支払いを求めて訴えを提起しようとするものであり、当局から詳細な説明を求め、慎重に審査を行う中で、一部委員より反対の立場から、滞納者の債権を差し押さえたために請求権が市に移ったことにより訴えを提起するということであるが、相手にかわって請求するということは正しい方法ではない。本来本人が司法書士などを通じて行うよう指導することが正しいと考えるので、本案には賛成できないとの意見が出されました。  このため、採決を行った結果、本案は、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。  9番、伊賀議員。 ○議員(9番 伊賀 央) ただいまの委員長報告に対して、1点お尋ねをしたいと思います。大変悩ましい議案だというふうに思っているわけですが、本来個人が持つ債権あるいは債務、これをかわって市の方でいわゆる不当利得返還請求権を行使するというご説明でありますけれども、本来、先ほどの委員長報告の中にもありましたけれども、個人のこういったものについては豊岡市としてどこまで立ち入るべきなのかというような観点から大変悩ましいというふうに考えております。今後の同じような事例について、当局のお考えがどうであるのか、そこら辺についてのやりとりがあったのかどうかお聞きしたいと思います。以上です。 ○議長(川口 匡) 答弁願います。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) ただいまの伊賀議員のご質問に対する答弁をいたしたいと思います。  そのようなやりとりも確かにございました。その中で、どこの部分で線を引くかという議論もありましたが、とても本当に悩ましい部分で、難しいところがありますけれども、その部分でそのときの状況により考えていくとのようなやりとりもございました。 ○議長(川口 匡) ほかにありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  討論はありませんか。  26番、奥村議員。 ○議員(26番 奥村 忠俊) 26番。私は第86号議案、訴えの提起について、反対の立場で討論いたします。  市が差し押さえた市税滞納者所有の不当利得返済請求権、つまりサラ金業者に不当な高利息をとられ、利息制限法によって過払い金の返還を求める請求権の差し押さえに基づいて、相手方に支払いを求める訴訟を滞納者に成りかわり行うというものであります。このような議案は初めてのことであります。支払いを求める金額456万円余り、この権利を差し押さえたのはことし1月であります。当時市に滞納しておられた金額は180万円、それが今日150万円を納税をされ、実質の滞納額は延滞金を含め47万3,000円であるということであります。その残金を回収するために、約10倍もの債権を差し押さえし続けるのは不当なことではないかと。残金を得るために本人に成りかわり、サラ金業者を相手に訴訟を起こすのは行政としてすべきやり方ではないというふうに考えます。本来なら債権をお返しして、弁護士を紹介したり、訴訟の仕方を指導するというのが行政のとるべき態度であるというふうに考えます。  滞納者の不当利得返済請求権を差し押さえている自治体は全国で40カ所ほどあるようであります。しかし、その中で本人に成りかわり訴訟を起こすのは全国初であるようでもあります。滞納者にとっても市にとってもいいことだとの説明がございました。裁判所へは職員が行って説明するとも言われておりますけれども、今後このようなケースが出た場合、必ず前例として取り上げるということでは非常に心配をするものであります。この方法は本来行政がすべきではないというふうに考え、反対をいたします。
    ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。  12番、椿野議員。 ○議員(12番 椿野 仁司) 12番、椿野でございます。それでは、私は、本案につきまして、委員長報告のとおり賛成の立場で討論をいたしたいと思います。  当市の財政は極めて脆弱で、非常に厳しい状況にあります。市税等の自主財源の確保は最重要課題でもございます。このためには、必要に応じてあらゆる財産を対象に差し押さえ及び公売や取り立てなどの換価処分を進めることにより、市税の徴収強化を図る毅然とした姿勢を貫くことが必要だと考えます。  本案は、消費者金融からの多重債務によってこの元利償還に追われ市税の納付ができなかった高額滞納者について、滞納者の持つ消費者金融に対する過払い金に係る不当利得返還請求権を差し押さえ、第三者債務者にその支払いを求めたが、応じないため、やむなく訴えをしようとするものです。委員会としても、先ほど質問の中にもございましたようにさまざまな意見がございました。質問もございました。委員会としての意見については、滞納者の費用負担の軽減に今後利用されることのないよう取り扱い基準を作成するという答弁もあったところでございます。  以上のことから、滞納処分の一環としての取り組みである本案について賛成するものであります。  なお、先ほど奥村議員の方から全国初というふうなことが、取り組みだということがございましたが、去る9月29日の神戸新聞によりますと、この件について芦屋市の方が勝訴が確定をいたしたというふうなことで、全国初で裁判でそういう判決が裁決されたと、確定をしたというふうな記事も載っておりましたので、加えさせていただきます。以上でございます。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  これより第86号議案を起立により採決いたします。  本案は、市民福祉委員長報告のとおり原案可決することに賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、第86号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第11 第87号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第11、第87号議案、字の区域の変更についてを議題といたします。  建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 第87号議案について、建設経済委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、上村中村土地改良事業の実施に伴い、大字、字の区域の変更をしようとするものであり、審査の結果、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、建設経済委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第87号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第12 第88号議案ないし第91号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第12、第88号議案ないし第91号議案、平成20年度農作物共済に係る無事戻金の交付についてほか3件を一括議題といたします。  建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 第88号議案ないし第91号議案の4件について、建設経済委員会における審査の結果を一括してご報告いたします。  本案は、農作物共済、果樹共済、畑作物共済及び園芸施設共済について無事戻し金を交付しようとするものであり、審査の結果、格別異議なく、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、建設経済委員長報告のとおり、原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第88号議案ないし第91号議案は、いずれも原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第13 第92号議案及び第93号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第13、第92号議案及び第93号議案、市道路線の廃止についてほか1件を一括議題といたします。  建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 第92号議案及び第93号議案について、建設経済委員会における審査の結果を一括してご報告いたします。  本案は、ふるさと農道整備による赤崎橋のかけかえに伴う市道浅倉小川南の廃止、並びに出石川護岸堤防のかさ上げ工事などに伴う、市道水上町分中央線、市道鳥居橋水上線、市道浅倉尾川大門線の変更を行おうとするものであり、審査の結果、格別異議なく、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、建設経済委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第92号議案及び第93号議案はいずれも原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第14 第94号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第14、第94号議案、公の施設の区域外設置に関する協議についてを議題といたします。  交通網問題調査特別委員長の報告を求めます。  2番、谷口議員。 ○交通網問題調査特別委員長(谷口 勝己) 第94号議案について、交通網問題調査特別委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、豊岡有償旅客運送奥須井線の一部及び停留場を本市の区域外に設置し、当該住民等の利用に供しようとするものであり、審査の結果、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、交通網問題調査特別委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第94号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第15 第95号議案及び第96号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第15、第95号議案及び第96号議案、訴えの提起についてほか1件を一括議題といたします。  建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 第95号議案及び第96号議案について、建設経済委員会における審査の結果を一括してご報告いたします。  本案は、市営住宅の使用料を長期間滞納し、再三にわたる納付誓約を履行しない者並びに市営住宅及び駐車場の仕様料を滞納し、再三にわたる催告にもかかわらず支払いに応じない者に対し、当該住宅の明け渡し並びに滞納使用料及び損害賠償金の支払いを求める訴えを提起しようとするものであります。  審査の結果、本案については、格別異議なく、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、建設経済委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第95号議案及び第96号議案は、いずれも原案のとおり可決されました。
    ────────・──・──────── ◎日程第16 第97議案号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第16、第97号議案、土地の取得についてを議題といたします。  建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 第97号議案について、建設経済委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、日高都市計画事業稲葉川土地区画整理事業用地を取得しようとするものであり、審査の結果、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、建設経済委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第97号議案は原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第17 第98号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第17、第98号議案、公益法人制度改革に伴う関係条例の整理に関する条例制定についてを議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 第98号議案について、企画総務委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴い、豊岡市認可地縁団体印鑑の登録及び証明に関する条例等、関係条例の整理を行おうとするものであります。  審査の結果、本案については、格別異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、企画総務委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第98号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第18 第99号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第18、第99号議案、株式会社日本政策金融公庫法の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定についてを議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 第99号議案について、企画総務委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、株式会社日本政策金融公庫法の施行に伴い、豊岡市恩給条例等関係条例の整理を行おうとするものであり、審査の結果、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、企画総務委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 異議なしと認めます。よって、第99号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第19 第100号議案ないし第102号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第19、第100号議案ないし第102号議案、豊岡市立東大谷野外活動施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定についてほか2件を一括議題といたします。  文教委員長の報告を求めます。  28番、村岡議員。 ○文教委員長(村岡 峰男) 第100号議案ないし第102号議案について、文教委員会における審査の結果を一括してご報告いたします。  本案は、豊岡市立東大谷野外活動施設及び豊岡市立神鍋野外スポーツ公園に利用料金制を導入するとともに、豊岡市立日高文化体育館を指定管理に管理させようとするものであり、審査の結果、格別異議なく、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、文教委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第100号議案ないし第102号議案は、いずれも原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第20 第103号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第20、第103号議案、豊岡市議会議員及び豊岡市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例制定についてを議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 第103号議案について、企画総務委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、公職選挙法の改正により、地方公共団体の長の選挙におけるビラの頒布が認められたことに伴い、豊岡市長の選挙におけるビラの公費負担に関して必要な事項を定めようとするものであり、審査の結果、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、企画総務委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第103号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第21 第104号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第21、第104号議案、平成20年度豊岡市一般会計補正予算(第2号)を議題といたします。  まず、企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 第104号議案中、企画総務委員会に付託されました事項について、審査の結果をご報告いたします。  当委員会に付託されました事項は、所管事項に係る歳入及び歳出のうち、人件費に係る部分、総務費の関係部分、地方債補正で、各項目にわたり当局から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、本案については、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) 次に、市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 第104号議案中、市民福祉委員会に付託されました事項について、審査の結果をご報告いたします。  当委員会に付託されました事項は、総務費、民生費及び衛生費に係る歳入歳出補正であり、当局から詳細な説明を求め、慎重に審査を行う中で、一部委員より反対の立場から、本補正予算には第86号議案の訴えの提起に係る費用として手数料が計上されているので、本案には賛成できないとの意見が出されました。
     このため、採決を行った結果、本案は、賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) 続いて、文教委員長の報告を求めます。  28番、村岡議員。 ○文教委員長(村岡 峰男) 第104号議案中、文教委員会に付託されました事項について、審査の結果をご報告いたします。  当委員会に付託されました事項は、総務費、民生費中の関係部分及び教育費に係る歳入歳出、債務負担行為、地方債補正についてであり、当局より詳細に説明を受ける中、慎重に審査を行った結果、本案については、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) 次に、建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 第104号議案中、建設経済委員会に付託されました事項について審査の結果をご報告いたします。  当委員会に付託されました事項は、総務費中の関係部分、農林水産業費、商工費及び土木費に係る歳入歳出補正、債務負担行為補正並びに地方債補正についてであり、審査の結果、本案については、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) 委員長報告は終わりました。  次に、本案に対して安治川議員ほか3名から修正の動議が提出されています。  この際、提出者の説明を求めます。  26番、奥村議員。 ○議員(26番 奥村 忠俊) 補正第2号は、20億円を超す大きな補正でございまして、多くの市民要望に基づいている非常に重要なものであるというふうに考えております。しかし、第86号議案で訴えの提起について私は討論をし、反対をいたしました。訴訟費用、つまり訴訟に係ります経費、印紙代の3万円が提案されてるわけであります。そこで、以下修正案を提案申し上げたいと思います。  1ページにございますように、平成20年度豊岡市の一般会計補正予算(第2号)は次に定めるところによる。歳入歳出予算の補正。第1条、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ20億4,209万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ436億3,960万9,000円とする。2、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表歳入歳出予算補正」による。債務負担行為の補正。第2条、債務負担行為の追加は、「第2表債務負担行為補正」による。地方債の補正。第3条、地方債の変更は、「第3表地方債補正」によるということで、以下、資料を添付いたしておりますので、ご清覧いただきたいと思います。  なお、修正案といたしまして出しております点では、14ページの賦課徴収費のうち手数料3万円を削るというものでありまして、さらに歳入では、12ページの諸収入中雑入8万4,000円から3万円を削り、5万4,000円にするという提案でございます。  以下、よろしくお願い申し上げます。以上でございます。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  これより委員長報告並びに議員提出修正案について質疑に入ります。質疑はありませんか。ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  これより委員長報告並びに議員提出修正案に対する討論に入ります。討論はありませんか。  12番、椿野議員。 ○議員(12番 椿野 仁司) 12番、椿野でございます。私は、先ほどの本修正案に反対の立場と、それから委員長報告に賛成の立場で討論を行いたいと思います。  今回の補正予算については第86号議案である過払い金に係る不当利得請求権を差し押さえ、債務者に支払いを求めたが、応じないためにやむなく訴えを提起するものであり、市税の徴収強化及び自主財源確保を図る上で必要な経費と考えます。よって、先ほど申し上げましたように、先ほどの修正案については反対でございますし、委員長報告に対しては賛成という立場をとらさせていただいております。以上でございます。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。ありませんね。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  この際、念のため、第104号議案の採決に入るまでに、採決の方法について申し上げます。  本案については、安治川議員ほか3名から修正案が提出されておりますので、最初に修正案から採決を行い、次に原案について採決いたします。なお、修正案が可決されたときは、続いて修正部分を除く原案を採決いたします。  まず、安治川議員のほか3名から提出された修正案について起立により採決いたします。  安治川議員ほか3名から提出された修正案に賛成の議員の起立を求めます。よろしいですか。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立少数であります。よって、安治川議員ほか3名から提出された修正案は、否決されました。  次に、原案について採決いたします。  本案は、各委員長報告のとおり原案可決することに賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、第104号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第22 第105号議案及び第106号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第22、第105号議案及び第106号議案、平成20年度豊岡市国民健康保険事業特別会計(事業勘定)補正予算(第2号)ほか1件を一括議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 第105号議案及び第106号議案について、一括して市民福祉委員会における審査の結果をご報告いたします。  まず、第105号議案は、決算確定に伴う一般会計繰出金の精算、国保財政調整基金への積み立て、及び繰越金処理などによる予算補正であります。  次に、第106号議案は、決算確定に伴う一般会計繰出金の精算及び繰越金処理などによる予算補正であります。  審査の結果、格別異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、市民福祉委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第105号議案及び第106号議案の2件は、いずれも原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第23 第107号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第23、第107号議案、平成20年度豊岡市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 第107号議案について、市民福祉委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、介護予防ケアマネジメント事業の人件費増額、介護給付費に係る国、県支払い基金返納金、決算確定に伴う介護給付費準備基金への積み立て、及び繰越金処理などによる予算補正であり、審査の結果、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、市民福祉委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第107号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第24 第108号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第24、第108号議案、平成20年度豊岡市診療所事業特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 第108号議案について、市民福祉委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、森本診療所の人件費及び検査委託料の増額並びに決算確定に伴う一般会計繰出金の精算、診療所財政調整基金への積み立て、及び繰越金処理による予算補正であり、審査の結果、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、市民福祉委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第108号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第25 第109号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第25、第109号議案、平成20年度豊岡市農業共済事業特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。  建設経済委員長の報告を求めます。
     11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 第109号議案について、建設経済委員会における審査の結果をご報告いたします。  本案は、農作物共済、果樹共済、畑作物共済、園芸施設共済の無事戻し金の支払い等に伴う補正予算であり、審査の結果、格別異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、建設経済委員長報告のとおり原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第109号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第26 第110号議案ないし第113号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第26、第110号議案ないし第113号議案、平成19年度豊岡市各会計歳入歳出決算の認定についてほか3件を一括議題といたします。  まず、企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 第110号議案中、企画総務委員会に付託されました事項について、審査の結果をご報告いたします。  当委員会に付託されました事項は、所管事項に係る歳入及び歳出のうちの人件費に係る部分、議会費、総務費・民生費・農林水産業費・土木費の関係部分、消防費、教育費の関係部分並びに公債費、諸支出金、予備費であります。各項目にわたり当局から詳細な説明を求め、慎重に審査を行った結果、本案については、認定すべきものと決定いたしました。  次に、本委員会は、次のとおり委員会意見及び要望を付すことに決定いたしました。  1つ、職員の健康管理としてメンタルヘルス研修が実施されているが、20年度の研修では講師の個別相談に6名の申し込みがあったことから、潜在的需要はさらにあるものと考えられる。現在、当エリアにおいてはカウンセラー等の専門家は病院以外には存在しないため、気軽にカウンセリングが受けられる体制の充実に向け検討されたい。  2つ、旧豊岡町営住宅に係る土地貸付収入の滞納額が毎年のように収入未済額として計上されている。当該用地は北但震災の復興対策として第三者から借地し、個人に転貸しているもので、建物は個人に払い下げられている状況である。既に80年余が経過しており、今後権利関係の複雑化も予想されることから、早期の解決を図る必要がある。  なお、このほか一部委員より特に意見が出されていたので、次のとおり付記させていただきます。  1つ、平成16年度から平成18年度にかけて三位一体改革が実施されたが、国庫補助負担金や税源移譲では3億1,400万円程度増額となっているものの、地方交付税では約17億8,000万円の減となり、本市の収入額の減少は著しいものがある。地方財政の根幹である地方交付税の総額抑制政策は農山村地域の地方自治体の存立を困難にしており、国に対して根本的見直しを要望するものである。  2つ、人件費抑制のため、定数内職員の採用抑制が続いているが、これが給与が低く、雇用期間が不安定な臨時、嘱託職員に置きかえられる一方、超過勤務の抑制に困難な事情となっている。類似団体に比べて人件費が多いという抽象的な理由による採用抑制や不安定雇用職員の拡大は、市民奉仕の市の責務に照らして根本的に見直す必要がある。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) 次に、市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 第110号議案中、市民福祉委員会に付託されました事項について、審査の結果をご報告いたします。  当委員会に付託されました事項は、総務費・民生費・商工費中の関係部分並びに衛生費に係る歳入歳出についてであります。各項目にわたり当局から詳細な説明を求め、慎重に審査を行った結果、本案については、認定すべきものと決定しました。  次に、本委員会は、次のとおり委員会意見及び要望を付すことに決定いたしました。  まず、衛生費の公立豊岡病院組合負担金について、病院事業の元利償還に対する一般会計の負担は今後も増加が予想される。公立豊岡病院組合に併設されている兵庫県但馬救急救命センターは、第三次救急医療体制の施設として重要な役割を担っているが、県などからの経済支援は十分とは言えない。よって、今後も国、県に対して経済支援などの要望活動を強力に行っていただきたい。  次に、健康福祉施設などの指定管理について。健康福祉施設の多くは行政改革によって指定管理者制度が導入され、指定管理者により施設管理はされているが、決算書を見ると指定管理料以外の支出がある。また、歳入では使用料や光熱水費等使用者負担金等を受け入れているなど、その行革効果がわかりにくい。ついては、指定管理者制度で管理されている施設について行革効果が評価できる資料などを作成し、提出いただくとともに、それを検証材料として、さらに行政改革に取り組んでいただきたい。  続いて、休日急病診療所の設備の充実について。休日急病診療所の役割は、休日において緊急に内科的医療を必要とする市民に対し応急的な診療を行い、市民の安心安全な生活に資する施設であるが、現在の休日急病診療所の主要な医療機器は心電計のみであり、第一次救急医療機関とはいえ、医療機器の設備状況は十分とは言えない。休日急病診療所は医師不足や救命救急センター医師の負担軽減などの現下の医療を取り巻く状況から、その役割はより一層重要となり、診療所の信頼と利用率を高めるためにも医療機器の設備は必要であることから、豊岡医師会など関係機関と協議し、休日急病診療所の医療機器の整備の充実を進められたい。  以上、報告いたします。 ○議長(川口 匡) 続いて、文教委員長の報告を求めます。  28番、村岡議員。 ○文教委員長(村岡 峰男) 第110号議案中、文教委員会に付託されました事項について、審査の結果をご報告いたします。  当委員会に付託されました事項は、総務費・民生費・農林水産業費中の関係部分及び教育費に係る歳入歳出についてであり、当局より詳細に説明を受ける中、慎重に審査を行った結果、本案については、格別異議なく、認定すべきものと決定しました。  なお、当委員会は、次のとおり委員会意見及び要望を付すことに決定をしました。  歳入についてですが、当委員会の所管する教育委員会には、保育園保育料、放課後児童クラブ使用料、諸施設使用料、幼稚園保育料、学校給食徴収金があるが、それぞれに収入未済額があります。各担当課において徴収の努力がなされ、前年に比べ一定の前進があるとはいえ、市民の暮らしの現状にも配慮しながら、滞納を起こさせない、また長期間させないような方策を講じられたい。  歳出については4点あります。まず第1点は、公民館主事は嘱託職員が配置されており、それぞれが所有する自家用車を10キロメートル100円の規定で借り上げて公用車として使用している。事故の対応も含めて速やかに内容を改善されたい。  第2点は、学校給食の食物アレルギー児対応についてであります。豊岡学校給食センター以外の施設ではできる範囲での対策が講じられているが、豊岡学校給食センターは一切の対策がなされていない。アレルギー児は増加の傾向にあり、食育が重要視されていることからも改善に努められたい。  第3点は、社会教育施設である博物館、資料館、美術館、各体育施設等の多数の施設について入館者数の増大に向けて努力されていますが、各施設それぞれ運営効果が向上するようなお一層の努力をされたい。  最後に、第4点として、行財政改革が施政運営上の大きな課題とされている中で、職員の時間外勤務について、勤務体系上やむを得ない場合もありますが、事務事業の効率的な執行と職員の健康管理に責任を持ち、管理職員が十分に把握し、適切な対応をされたい。  以上のとおりご報告いたします。 ○議長(川口 匡) 次に、建設経済委員長の報告を求めます。  11番、森田議員。 ○建設経済委員長(森田 健治) 第110号議案ないし第113号議案の4件について、建設経済委員会における審査の結果を一括してご報告いたします。  まず、第110号議案についてでありますが、本案中、当委員会に付託されました事項は、総務費・民生費・衛生費・商工費中の関係部分並びに労働費、農林水産業費・土木費及び災害復旧費に係る歳入歳出についてであります。  各項目にわたり当局から詳細な説明を求め、慎重に審査を行う中で、一部委員より反対の立場から、木屋町小路が約4億6,000万円という巨額な経費を投入して整備されて1カ月たつが、出店者からも経営が厳しいと聞くし、当初これができることによって新たな入り込み客をふやすという話や、あるいは地域との競合を避けるという話があったが、なかなか予定どおりにはいっていないなど効果の面でいま一つ実績が上がっていない。  また、19年度も但馬空港関連経費として約8,600万円が支出されている。空港事業は補助金に頼り過ぎており、これでは長続きはしないのでやめるべきである。よって、本案は認定できないとの意見が出された。  一方、認定に賛成の立場からは、本会計全般に賛成するものであるが、特に今反対討論のあった木屋町小路については、城崎町内あるいは但馬の観光という点から、地元商業関係者の連携ということで大変論議された上で完成したものである。先ほど指摘のあったことについては、まだ出発してから日が浅いので今後の一つの課題としてとらえ、城崎の顔ということで支援をしていく必要があると思う、という意見が出された。  このため、採決を行った結果、賛成多数により認定すべきものと決定しました。  次に、第111号議案ないし第113号議案の3件については、審査の結果、格別異議なく、いずれも全会一致で認定すべきものと決定いたしました。  なお、当委員会は、次のとおり委員会意見及び要望を付すことに決定しました。  まず、一般会計についてでありますが、歳入では、市営住宅の使用料については訪問徴収、訴訟等の努力がなされているが、滞納額は年々増加傾向にある。新たな長期滞納者をつくらないためには、一、二カ月の初期の滞納の段階での納付指導を強化することが重要である。また、管理職も含む全庁的な徴収体制の整備を図るとともに、連帯保証人制度が形骸化しないよう保証人に対する説明と指導を徹底されたい。  次に、歳出では、農林水産業費について有害鳥獣対策として防護さくや捕獲さく等の設置補助のほか、猟友会への駆除委託に取り組まれているが、有害鳥獣の増加に歯どめがかからず、農業従事者の高齢化も加わって耕作放棄がさらに深刻化している。農作物の自給率向上のために市として駆除に力点を置いた施策の展開を図るとともに、県等に対する支援要望を強化されたい。  また、最近特に食品への農薬残留や毒物の混入、偽装表示等が頻発して、食に対する信頼感が失せている。そのような状況を受けて、地産地消の重要性が高まってきているので、自給率向上とあわせて安全安心な農産品の地域内での自給拡大を図る施策を推進されたい。  農林水産業費、商工費について、景気の低迷や燃油の高騰等により市の主要産業である観光の入り込み客数が減少してきている。コウノトリをシンボルとするまちづくり政策の中で、コウノトリの郷公園、ラムサール条約登録を目指すハチゴロウの戸島湿地、山陰海岸ジオパークエリア等と観光地とを有機的に連携させて回遊客の増大を図る取り組みを強化されたい。なお、各種施策、事業の実施に当たっては、商工観光部とコウノトリ共生部が十分に連携を図り、入り込み客数の増大に向けて努力されたい。  商工費について、第三セクターである株式会社北前館、株式会社日高振興公社及び株式会社シルク温泉やまびこについては、懸命な経営改善努力にもかかわらず、消費の低迷の長期化により非常に厳しい経営状態が続いている。今後も引き続き役員体制の見直しや経営体質の改善に努めるとともに、地域との連携強化を図り、第三セクター事業の基本である地域に根差した活動が展開できるよう指導されたい。  次に、水道事業会計については、老朽配水管の布設がえが計画的になされているが、有収率は年々悪化し、昨年度からさらに1.84ポイント低下している。会計の健全化を図るためにも、その原因を十分調査、分析し、有収率向上に向けた対策を講じられたい。  また、平成16年度に天神橋簡易水道等を上水道へ編入統合したときの上水道加入金についてはいまだ多額の未収がある。年々回収が困難になると思われるので、組織を挙げて早急に回収に当たられたい。  最後に、下水道事業会計については、局地的な豪雨が頻発する中、現況の雨水幹線では市街地の雨水を処理し切れないため、当面応急措置として水路のしゅんせつを実施するとともに、雨水幹線改修計画の策定についても検討されたい。使用料や受益者負担金の徴収率が年々低下し、不納欠損が毎年発生しているが、負担の公平という観点から非常に問題であり、個々の実態に即した対応の強化により徴収率の向上を図られたい。  水洗化率は対前年度3.1%増の86.1%となったが、地域格差もあり、引き続き未接続家庭や事業所等に対して積極的な加入促進に努められたい。  以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより各委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  これより、議事の都合により分離して討論、表決を行います。  まず、第110号議案について討論に入ります。討論はありませんか。  27番、古池議員。 ○議員(27番 古池 信幸) 平成19年度豊岡市各会計歳入歳出決算につきまして、承認しがたいという立場で討論行います。  合併して3年目という節目の年度であり、私たちは市民の生活向上、安全安心のまちづくり、地場産業の活性化、変えてはならないもの、残すべきものへの配慮、コウノトリもかわいがってもよいけれども人間をもっともっと大切にしてほしい、そういう声も多く聞こえてきております。また、将来を担う子供たちの笑顔を見ることができるかなど、市民の暮らし第一の観点で豊岡市の仕事を総括いたしました。  さまざまな準備を多くの市民の協力を得て行い、成果を上げたもの、逆に政府の政策に追随し、困難をおそれ、市民の理解を得る努力をせず無為に時間を費やしたものがあるかないかなど、監査委員さんの指摘も参考に検討いたしました。総合支所で用事が済まないとか、時間がかかるなど合併によるサービス低下が起こっており、何のための合併なのかという声も聞かれます。継続中のものも含めて評価できると判断したものとして次に述べるものなどがあります。  稲葉川土地区画整理事業、防災無線整備事業、高機能指令センター整備事業、老人福祉、児童福祉、母子福祉事業、戸島湿地整備事業、環境経済戦略推進事業、バイオマスタウン推進事業、農業基盤整備事業、有害鳥獣対策事業、林道整備事業、市営住宅では円山、出合、如布、上郷団地建設、阿金谷轟線、大開一日市線、太田虫生線、山宮河江線などの道路整備事業、バス交通対策事業、出石城公園整備事業、地域情報化推進事業、放課後児童健全化事業、小・中学校耐震化診断事業、運動遊びの実践、成人式事業、図書館整備事業、植村直己冒険館事業、永楽館整備事業、市歌制定事業など、その他市民の願いにこたえる事業が行われ、全面的とは言えないものもありますが、評価するところであります。  一方、但馬空港利用促進事業については、本来民間経営の交通事業であるならば、採算性が全くなく運賃の多額な助成がもしないとすれば、何人の人が利用するのかを考えるといつまでも継続していいのか疑問であります。もっと市民の暮らしや福祉や需要の大きい事業に資金の投入を図るべきであります。  地域の活性化を呼び起こす、また新規企業家を育てるなどと言って、地域の設計変更を求める数多くの署名も無視して多額の公金が投入された木屋町小路整備事業は、城崎温泉にふさわしい事業と見ることはできません。  さらに病院跡地に市民要望も多くないにもかかわらず、かつ公設民営、DBOという手法を採用して着手した総合健康ゾーン推進事業は、建設費をすべて市が負担し、企業利益を補償しなければならず、将来、管理運営面での厳しい局面に直面することを危惧いたします。  国の方針とはいえ、お年寄りに差別と新たな困難を持ち込む後期高齢者医療制度への無批判な取り組みなど、不要不急、公費のむだ遣いと判断せざるを得ない事業が推し進められました。行政改革の名のもとに、さまざまな分野で補助金の削減が実行され、早くも地域の活性化などに困難が生じております。  地域が元気になってこそ、市の財政も楽になるのではと思います。市長の決断が市民にとって有益なものであったのか、政治的判断が正しかったのか、引き続き注目していきたいと思います。  経常収支比率は3.1ポイント悪化、公債費比率は0.3ポイント悪化、公債負担比率は1.6ポイント悪化、起債制限比率は0.3ポイント悪化と厳しい状況にあることが監査指摘で明らかにされました。これは三位一体改革と称し、地方交付金を減らし、地方債に頼る地方財政政策に根本があります。他会計も含めた実質公債費比率は18%を超え、引き続き起債発行の際には国、県の許可を必要とする団体であります。政府に地方交付税の適正な運用を求め、市税の増税という最悪の選択を避け、起債の発行は極力抑制し、公債費の負担を軽減すべきであります。双子の赤字で以前から危惧されていたアメリカの金融と財政状況が、今月大変な状態に陥り、日本や世界への影響も心配されます。  合併特例債は有利な借金と言われておりますが、借金はあくまでも借金であり、もう既に1,460億円を超える巨額なものになっており、長期の返済が必要であります。子供や孫の代に少しでもその肩の荷を軽くしておこうという姿勢が必要であります。  よって、平成19年度豊岡市各会計決算については、不認定という立場で討論いたします。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。  23番、野口議員。 ○議員(23番 野口 逸敏) 第110号議案、平成19年度豊岡市各会計歳入歳出決算につきまして、認定すべきものという立場から討論いたします。  地方自治体の置かれております現下の厳しい財政状況の中にあって、一般財源を始め、依存財源の確保に努力され、一方、歳出におきましても管理経費の節減、財政運営の効率化、健全化に留意しながら、平成19年度行政改革と新しいまちづくりのスタートと位置づけ、施策を推進した決算であります。  しかし、実質収支が6億1,771万3,000円の黒字決算になったとはいえ、財政運営には厳しい状況を与えるものと予測をされます。財源の確保のために税収滞納対策、歳出についても一層の削減に努力をいただきますとともに、決算認定に対する要望、意見を予算編成に反映されるよう要望をします。  次に、反対討論で述べられておりました点につきまして討論させていただきます。  ご承知のとおり、木屋町小路は温泉街のにぎわいの創出、新規起業者の支援、Iターン、Uターン起業者の支援などを目的として、ことしの7月にオープンし、その第一歩を踏み出したところでございます。経営、経済状況も悪く、環境産業も全国的に低迷する中で、城崎温泉も入り込み客も悪い状況でありますが、オープンしてからまだ2カ月であります。夢と希望を持って入店した人たちと市民のためにも、既存事業者の方、関係者が現状をしっかり認識をする中で創意工夫をしながら、当初の目的の達成のため努力しなければと考えます。  まず、地域の皆さんがこの施設を盛り上げていかなければ目的は達成はできません。観光に携われる方、さらなる努力を確信をします。  次に、但馬空港事業の事業費の関係でございます。但馬空港は、京阪神と但馬の経済、人的交流を図る手段として整備をされ、兵庫県の支援と豊岡市を含めた関係市町で運航を維持しているところであります。その一環として助成金制度を設け、利用促進を進めています。豊岡市では平成20年度の年間利用数の目標を70%と定め、ことし8月末で66.1%となっておりますし、またコウノトリ但馬空港フェスティバルは一大イベントとしても定着をしてるところでございます。さらなる利用促進と東京便就航のため、事業所などに利用を依頼、県とともに東京便就航要望するなど、努力をしてるところであります。空港の存続と負担金の軽減、東京便の就航に向け、一層の関係市町の積極的な利用と市民の利用が望まれます。  以上、申し上げまして、本決算を認定することに問題点はないと考え、賛成討論といたします。以上です。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  これより、第110号議案を起立により採決いたします。  本案は、各委員長報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。
           〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、第110号議案は、認定されました。  次に、第111号議案ないし第113号議案の3件について、一括して討論に入ります。  討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。第111号議案ないし第113号議案は、建設経済委員長報告のとおり認定することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第111号議案ないし第113号議案の3件は、いずれも認定されました。  暫時休憩いたします。再開は午後1時、再開いたします。     午前11時53分休憩 ────────────────────     午後 1時00分再開 ○議長(川口 匡) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 ────────・──・──────── ◎日程第27 議案第115号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第27、第115号議案、人権擁護委員の推せんにつき意見を求めることについてを議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 市長、中貝。ただいま議題となりました第115号議案、人権擁護委員の推せんにつき意見を求めることについてをご説明申し上げます。  本案は、国民に保障されている基本的人権を擁護し、その高揚を図るため、人権擁護委員法に基づき、候補者を推薦しようとするものです。  現委員、阿部嘉代氏は、平成20年12月31日をもって任期が満了しますので、その後任委員の人選について慎重に検討しました結果、品格、識見ともにすぐれ、人権擁護に深いご理解をいただいております同氏を引き続き候補者と定め、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めるものです。  何とぞよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、原案のとおり同意することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第115号議案は、原案のとおり同意することに決定しました。 ────────・──・──────── ◎日程第28 議案第116号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第28、第116号議案、人権擁護委員の推せんにつき意見を求めることについてを議題といたします。  当局より提案理由の説明を求めます。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 市長、中貝。ただいま議題となりました第116号議案、人権擁護委員の推せんにつき意見を求めることについてをご説明申し上げます。  本案は、本案は、国民に保障されている基本的人権を擁護し、その高揚を図るため、人権擁護委員法に基づき、候補者を推薦しようとするものです。  現委員、垣谷正詔氏は、平成20年12月31日をもって任期が満了しますので、その後任委員の人選について慎重に検討しました結果、人格、識見ともにすぐれ、人権擁護に深いご理解をいただいております同氏を引き続き候補者と定め、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めるものです。  何とぞよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、原案のとおり同意することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、第116号議案は、原案のとおり同意することに決定しました。 ────────・──・──────── ◎日程第29 意見書案第8号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第29、意見書案第8号、地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政措置を政府等に求める意見書の提出についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。  22番、木谷議員。 ○議員(22番 木谷 敏勝) 案文の朗読をもって提案とさせていただきます。 ────────────────────      地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政措置を政府等に求める意見書(案)  近年、輸入冷凍餃子への毒物混入事件、こんにゃくゼリーによる窒息事故や一連の食品偽装表示事件、ガス湯沸かし器一酸化炭素中毒事故、シュレッダーによる指切断事故、英会話教室NOVA事件など、多くの分野での消費者被害が次々と発生ないし顕在化した。多重債務、クレジット、投資詐欺商法、架空請求、振り込め詐欺などの被害も後を絶たない状況にある。  消費生活センターなど地方自治体の消費生活相談窓口は、消費者にとって身近で頼りになる被害救済手段であって、消費者被害相談の多くは全国の消費生活センターに寄せられており、その件数は、1995(平成7)年度が約27万件であったものが、2006(平成18)年度には約110万件に達し、95年に比べ約4倍に増大している。  しかし、自治体の地方消費者行政予算は、ピーク時の平成7年度には全国(都道府県・政令指定都市・市区町村合計)200億円(うち都道府県127億円)だったものが平成19年度は全国108億円(うち都道府県46億円)に落ち込むなど大幅に削減されている。そのため、地方消費者行政が疲弊し、十分な相談体制がとれない、あっせん率低下、被害救済委員会が機能していない、被害情報集約による事業者規制権限の行使や被害予防などの制度改善機能、消費者啓発も十分行えないなど、機能不全に陥っている実態が明らかとなった。  政府は、消費者・生産者重視への政策転換、消費者行政の一元化・強化の方針を打ち出し、「消費者庁の設置」などの政策を検討しているが、真に消費者利益が守られるためには、地方消費者行政の充実強化が不可欠である。政府の消費者行政推進会議の最終とりまとめにおいても、強い権限を持った消費者庁を創設するとともに、これを実行あらしめるため地方消費者行政を飛躍的に充実させることが必要であること、国において相当の財源確保に努めるべきこと等を提言している。  よって、国に対し、消費者主役の消費者行政を実現するため、以下のような施策ないし措置を講じるよう強く要請する。           記 1 消費者の苦情相談が地方自治体の消費生活相談窓口で適切に助言・あっせん等により解決されるよう、消費生活センターの権限を法的に位置づけるとともに、消費者被害情報の集約体制を強化し、国と地方のネットワークを構築すること等、必要な法制度の準備をすること。 2 地方消費者行政の体制・人員・予算を抜本的に拡充強化するこめの財政措置をとること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。    平成20年9月29日                 豊岡市議会 ────────────────────  以上、ご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、意見書案第8号は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第30 意見書案第9号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第30、意見書案第9号、原油価格高騰による農林漁業・中小企業の困難に対する緊急支援を求める意見書の提出についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。  28番、村岡議員。 ○議員(28番 村岡 峰男) 案文を朗読して提案をしたいと思います。 ────────────────────
         原油価格高騰による農林漁業・中小企業の困難に対する緊急支援を求める意見書(案)  世界的な原油取引価格の暴騰により、わが国の農林漁業・中小企業の燃油・資材等の調達コストは異常な上昇を示し、その経営を未曾有の困難に陥れている。  とくに、漁船燃油の高騰は5年前の3倍といわれる異常なものであり、日本海で操業する津居山漁港、竹野漁港を抱える漁業者の操業の継続も危ぶまれる事態である。これは漁業者のみならず水産加工・観光産業にも大きな影響をもたらしている。  また、原油暴騰に起因して畜産飼料価格の高騰、運輸産業の燃油調達価格の上昇等を引き起こし、その影響は全産業と国民生活の広い範囲に及んでいる。  すでに政府において講じられている燃油高騰緊急対策の速やかな実施を求め、加えて下記事項の対策を緊急に実施されるよう強く要望する。           記 1 燃油価格の適切な直接ほてん措置 2 税制、金融における抜本的な支援措置 3 国際原油市場への無秩序な投機資金の流入規制措置 4 農林漁業・中小企業に対する、石油に由来する原料資材及び燃油の安定供給措置 5 公共交通機関、運送業等の燃油の安定確保を図る措置  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。    平成20年9月29日                 豊岡市議会 ────────────────────  議場の賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。討論はありませんか。  16番、広川議員。 ○議員(16番 広川 善徳) 意見書案第9号に対しまして、反対の立場で討論をいたします。  最近の原油高騰価格は大変、市民生活や中小企業、また農漁業などの経営を圧迫しております。この事実に対して、国におきましては現在も緊急支援対策を実施しており、さらに来年度の予算要求においても中小企業対策に167%増、また農水産費の対策へもほぼ倍額の予算要求をしておると聞いております。  したがいまして、この意見書につきましては、国の動向を見ながら出していくべきかと考え、反対の討論といたします。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。  25番、安治川議員。 ○議員(25番 安治川敏明) 国の動向を見ながらというご意見もございますけども、国は既に講じている利子補給を中心とした対策であります。既に香美町議会が同趣旨の文書を出しておりまして、但馬の議会として連帯をして政府により適切な対策を求めることが必要だということを第1点と、それから、もう一つは、今、世界を揺るがしている投機資金の動きについて、まだ全然我が政府は対策を講じていない状況です。特に今、アメリカの金融機関が破綻をしている直接の原因も投機資金の動向というふうに聞いております。同じ轍をさらに繰り返さないよう、ぜひ本意見書案を採択されるようお願いします。 ○議長(川口 匡) ほかにありませんか。  7番、青山議員。 ○議員(7番 青山 憲司) 原油価格高騰による農林漁業・中小企業の困難に対する緊急支援を求める意見書に賛成の立場で討論をいたします。  本議会にも、当局より原油等価格高騰対策について、1つには工事請負契約書による単品スライド条項の適用、また2つには中小企業対策、3つには農林水産業対策が取り上げられ、本議会でも議論をされたところでございます。  特に、原油高騰等によって、この地方の経済が疲弊している中にあって、こういった原油の安定価格を求める意見というのは、私は必要ではないかというふうに考えます。特に、この10月より地方路線、バス路線の休止に対する対応もなされてきたところでありますが、そういった公共交通機関、運送業の確保といったことも含めて安定的な、地方における原油価格高騰に対する対策を国に求めていく、関係機関に求めていくということは、しごく当然なことであろうと思います。  以上をもって本意見書に対して賛成の討論といたします。 ○議長(川口 匡) ほかにありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  これより、意見書案第9号を起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立少数であります。よって、意見書案第9号は否決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第31 意見書案第10号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第31、意見書案第10号、道路特定財源の「一般財源化」に関する意見書の提出についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。  16番、広川議員。 ○議員(16番 広川 善徳) 案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 ────────────────────   道路特定財源の「一般財源化」に関する意見書(案)  本年5月13日に「道路特定財源に関する基本方針」が閣議決定され、これまでの道路特定財源を「一般財源化」することが政府の方針として示されたが、地方では、防災対策、通勤・通学、救急医療などの面においても、依然として道路整備が必要であり、また、過去に整備した道路に関する公債費・維持管理費の増大や老朽化した橋梁やトンネルの維持補修などさらに財源を要する状況である。  道路財源の「一般財源化」を検討するに当たっては、こうした道路整備や維持管理等に支障が生じないよう、必要な財源を確保していることが必要と考える。とりわけ、地方においては現在の道路特定財源が4割程度に止まっていることも勘案の上、以下の重点事項の取り組みを要請する。           記 1 道路財源の「一般財源化」に当たっては、地方税分及び譲与税分、さらには交付金、補助金として地方に配分されている財源について、地方枠として維持すること。 2 改めて各地方団体に配分する場合の枠組みについては、これまで道路整備が遅れている地域より重点的に配分するよう配慮すること。また、地方の自由度を拡大するような新型交付金などの創設を行うこと。 3 本年度の暫定税率の失効等に伴い発生した歳入欠陥等については、全額を地方特例交付金により補てんするなど政府における適切な対策を講じること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。    平成20年9月29日                 豊岡市議会 ────────────────────  ご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。討論はありませんか。  25番、安治川議員。 ○議員(25番 安治川敏明) 本意見書は、一般財源化に関するとうたわれておりますが、案文を拝見すると、結局、一般財源化は、この中身をすりかえてしまう内容になっているように思われます。特に、道路整備や維持管理等に支障を生じないよう必要な財源を確保していることが必要ということであれば、一般財源化をする意味はないわけであります。  各地方自治体が一般財源を使って道路のおくれているところは道路整備に重点を当てるというのは自主性の範囲内でありまして、一般財源化を妨げる理由にはなりません。  また、具体的な要求として交付金、補助金として地方に配分するということになるのであれば、結局、一般財源化ではなく、特定財源として機能することになります。これでは一般財源化の意味がありません。  また、道路整備がおくれている地域により重点的に配分するようという配慮をするということは、一般財源化した上で、単に道路がおくれているだけでなく、地方再生枠と同じような考え方で配分するとすれば、むしろ一般財源化をしないと、これを実現することができません。  そういう点では、この意見書案は事実上、一般財源化をしない方がいいというふうに読めるような内容になっており、私たちはそういう点では一般財源化に賛成でありますので、どうも政府の肩を持つようで気が引けるのでありますが、私どもは伝統的に地方の自主財源をふやしていく、あるいは道路に偏重した公共事業のあり方を見直すということを主張してまいりましたので、本意見書案には賛成することができません。 ○議長(川口 匡) ほかにありませんか。  17番、森井議員。 ○議員(17番 森井 幸子) 意見書案第10号、道路特定財源の意見書案について賛成の立場から討論いたします。  道路特定財源の一般化については、地方財政の上に重要な問題であり、特に本市にとりましては、北近畿豊岡自動車道を始め、道路整備等の財源を確保することが重要課題となっております。一般財源により地方への配分は減少するとの予測もあり、現状の配分枠を何としても確保するためにも、この意見書案は採択すべきと考えます。  各議員のご賛同をお願いしまして、賛成討論といたします。 ○議長(川口 匡) ほかにありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  これより、意見書案第10号を起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、意見書案第10号は、可決されました。  暫時休憩いたします。      午後1時20分休憩 ────────────────────      午後1時21分再開 ○議長(川口 匡) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  この際、議事日程中、第32につきまして、表記に誤りがありましたので訂正をお願いします。  第32の意見書案第11号につきまして、「被爆症の速やかな認定と被爆者の救済を求める意見書の提出について」を、お手元の意見書案文にありますとおり、「被爆者の速やかな救済を求める意見書の提出について」にご訂正願います。  暫時休憩いたします。      午後1時22分休憩
    ────────────────────      午後1時23分再開 ○議長(川口 匡) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 ────────・──・──────── ◎日程第32 意見書案第11号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第32、意見書案第11号、被爆者の速やかな救済を求める意見書の提出についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。  14番、稲垣議員。 ○議員(14番 稲垣のり子) 意見書案第11号、被爆者の速やかな救済を求める意見書の提出について、案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 ────────────────────    被爆者の速やかな救済を求める意見書(案)  広島、長崎に原爆が投下されてから60余年が経過する現在でも、国内には約25万人、兵庫県には約5千人の被爆者がおられ、その多くが原爆放射線の影響によるがんなどの重篤な疾病を患うなど不安と苦痛を感じながら日常生活を送っている。  そのような状況にあるにもかかわらず、原爆症の認定を受けた者はそのうちの1%にも満たず、被爆者の高齢化が進む中、多くの申請者が認定されていない現状にある。このため、全国各地で原爆症の認定に係る集団訴訟が提起されており、これまで言い渡された地方裁判所や高等裁判所の判決も踏まえて国は、原爆症認定基準を見直し、今年4月から「新しい認定基準」による審査を開始している。  しかし、本年5月30日の大阪高等裁判所の判決は、この「新しい認定基準」が対象とする疾病以外の被爆者についても原爆症の認定を広げるなど、さらなる基準の改善を求めるものとなっている。原爆症の発病をはじめ、多くの苦難と向き合い、不安な日々を送る被爆者の苦しみははかり知れず、高齢となる被爆者には一刻も猶予が許されない状況に置かれており、司法と行政の判断の乖離を早急に埋める真摯な取り組みが必要である。  よって、国におかれては、一刻も早く被爆者を救済するため、下記の事項に取り組まれるよう強く要望する。           記 1 これまでの司法判断を厳粛に受けとめ、認定基準をさらに見直すこと。 2 被爆者の被爆状況、健康状況などを総合的に判断し、速やかに認定審査を行うとともに、認定に係る関係機関の充実を図るなど体制整備を行うこと。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。    平成20年9月29日                 豊岡市議会 ────────────────────  議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、意見書案第11号は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第33 意見書案第12号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第33、意見書案第12号、地方財政の充実・強化を求める意見書の提出についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。  15番、芝地議員。 ○議員(15番 芝地 邦彦) それでは、案文の朗読をもって提案といたします。 ────────────────────    地方財政の充実・強化を求める意見書(案)  地方分権の推進、少子・高齢化の進行、産業・雇用対策、地球規模や地域レベルの環境保全需要、災害・事故に対する安全対策など、地域の行政需要が増大しており、地方自治体が果たす役割はますます重要になっている。  一方、2008年度に創設された地方法人事業税の国税化と都市部の税収を活用した地方再生対策費は格差是正策としては不十分であり、地方分権に逆行する措置である。さらに、過去の景気対策と地方交付税の大幅圧縮により、自治体の財政硬直化を招いた国の財政責任は極めて重いにもかかわらず、自治体財政健全化法のもとで地域・自治体に財政責任を押し付け、医療、福祉、環境、ライフラインなど住民生活に直結する公共サービスを削減することは容認できない。  このため、2009年度予算は、深刻化する地域間格差の是正と公共サービスの充実に向け、地方財政圧縮を進める政策の転換を図り、地方税の充実・強化、国が果たす財源保障に必要な財源を確保することが重要である。さらに、住民に身近なところで政策や税金の使途を決定し、地方分権の理念に沿った自治体運営を行うことができるよう、下記の措置を講じられることを強く要望する。           記 1 医療、福祉、環境、ライフラインなど地域の公共サービス水準の確保と、地方分権推進に向けて、国と地方の税収配分5:5を実現する税源移譲、地方交付税機能の強化により地方財源の充実・強化を図ること。 2 自治体間の財政力格差は、地方間の財政調整によることなく、地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化により是正を図ること。 3 前2項については、地方自治体の意見を十分に踏まえた対処を行うこと。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。    平成20年9月29日                 豊岡市議会 ────────────────────  以上、ご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、意見書案第12号は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第34 意見書案第13号 ○議長(川口 匡) 次は、日程第34、意見書案第13号、地域医療の確保に関する意見書の提出についてを議題といたします。  提出者の説明を求めます。  14番、稲垣議員。 ○議員(14番 稲垣のり子) 意見書案第13号、地域医療の確保に関する意見書の提出について、案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 ────────────────────     地域医療の確保に関する意見書(案)  少子・高齢化の進展、医療ニーズの多様化などわが国の医療を取り巻く環境は大きく変化し、地域や診療科における医師の不足や偏在及び看護師をはじめとした医療スタッフの不足の解消は大きな課題となっており、地域医療サービスをめぐっては、「医療過疎」や「医療の貧困」ともいえる状況に全国で直面している。  政府は、医師確保対策等一定の財政措置や「5つの安心プラン」によって地域医療とその担い手に対する支援策を公表しているが、「5つの安心プラン」の実現、具体化や地域医療サービスや医療財政の確保は喫緊の課題となっている。  現在、各自治体において公立病院改革プランの策定作業が進められているが、へき地医療、周産期医療、高度先進医療、救急医療などいわゆる不採算医療といわれる分野の医療提供について、公立病院の存続と医療サービスの継続的提供は地域にとって生命線とも言える重要な課題である。  地域医療は、住民の生命、健康に直面する不可欠な基礎的公共サービスであり、国民が安心と信頼の上に地域医療にアクセスできる医療提供体制を確保することは、国の責務である。  よって、国におかれては、国民が地域において安全・安心で信頼できる医療を継続して受けることができるよう、下記の事項に取り組まれるよう強く要望する。           記 1 崩壊の危機に直面している地域医療を守るため、適切な医療財源の確保を図ること。 2 特に、過疎地域の医療を担う医師、看護師等の確保と養成のための支援体制を強化し、予算措置を行うこと。 3 「公立病院改革プラン」の策定にあたっては、地域医療の後退を招くことのないよう、住民、利用者、医療関係者等の意見を十分に踏まえて策定、実施されるよう図ること。また、医療機能の維持、強化のために必要な予算措置を行うこと。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。    平成20年9月29日                 豊岡市議会 ────────────────────  議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。
        〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、意見書案第13号は、原案のとおり可決されました。  ただいま可決されました意見書案の取り扱いについては、議長に一任願います。 ────────・──・──────── ◎日程第35 請願・陳情の審査結果について ○議長(川口 匡) 次は、日程第35、請願・陳情の審査結果についてを議題といたします。  お手元に配付いたしておりますとおり、各常任委員長から、議報第6号ないし議報第12号をもって、審査報告書7件が提出されております。  まず、議報第6号、請願第3号、被爆者の速やかな救済を求める意見書提出に関する件を議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 市民福祉委員会に審査を付託されました請願第3号、被爆者の速やかな救済を求める意見書の提出に関する件について、審査の結果をご報告いたします。  本件は、被爆者の救済に向けて原爆症の認定を早急に進めるとともに、これまでの司法判断を厳粛に受けとめ、認定基準をさらに見直すことを求める意見書の提出を求めるもので、請願の趣旨もっともであり、全会一致で採択すべきものと決定しました。以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。議報第6号、請願第3号については、同趣旨の意見書案第11号が先に可決されておりますので、採択されたものとみなすことに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  次に、議報第7号、請願第4号、地方財政の充実・強化に関する件を議題といたします。  企画総務委員長の報告を求めます。  15番、芝地議員。 ○企画総務委員長(芝地 邦彦) 企画総務委員会に付託されました請願第4号、地方財政の充実・強化に関する件について、審査の結果をご報告いたします。  本件は、深刻化する地域間格差の是正と公共サービスの充実に向け、地方財政圧縮を進める政策の転換を図り、地方税の充実・強化、国が果たす財源保障に必要な財源を確保することを求める意見書の提出を求めるもので、請願の趣旨もっともであり、全会一致で採択すべきものと決定いたしました。以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。議報第7号、請願第4号については、同趣旨の意見書案第12号が先に可決されておりますので、採択されたものとみなすことに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  続いて、議報第8号、請願第5号、地域医療確保に関する件を議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 市民福祉委員会に審査を付託されました請願第5号、地域医療確保に関する件について、審査の結果をご報告いたします。  本件は、地域医療は住民の生命、健康に直結する不可欠な基礎的公共サービスであり、国民が安心と信頼の上に地域医療にアクセスできる医療提供体制を確保することは国の責務であることから、崩壊の危機に直面している地域医療を守るため、適切な医療財源の確保を図ることなどを求める意見書の提出を求めるもので、請願の趣旨もっともであり、全会一致で採択すべきものと決定いたしました。以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。議報第8号、請願第5号については、同趣旨の意見書案第13号が先に可決されておりますので、採択されたものとみなすことに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  次に、議報第9号、陳情第2号、「森本・坊岡区」への広域ごみ・汚泥処理施設建設反対に関する件を議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 市民福祉委員会に審査を付託されました陳情第2号、「森本・坊岡区」への広域ごみ・汚泥処理施設建設反対に関する件について、審査の結果をご報告いたします。  本件は、森本・坊岡区への広域ごみ・汚泥処理施設建設の反対を求める陳情であり、審査の中で委員から、広域ごみ・汚泥処理施設の建設については、現在、北但広域行政事務組合で話が進められている。地区住民としては喜んで迎え入れる施設ではないことはわかるが、ごみ処理は市民が生活する上で非常に大切な施設である。また、陳情者の言われるような、施設からの有害物質による大気汚染、河川の汚染などは、新施設は国の基準よりもさらに厳しい基準を設定されているため、ないものと思われる。今日まで住民説明会や現地視察など、理解を得るよう努力をされる中で、森本区、坊岡区からは受け入れることで意思決定をされている。不安を持っておられる方もあるので、地域振興策などを講じ、地元区民に理解を求めるように努力をしていただくとして、本件については不採択である等の意見が出され、採決を行った結果、陳情第2号は、不採択とすべきものと決定いたしました。以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  26番、奥村議員。 ○議員(26番 奥村 忠俊) 議事進行。ただいまの陳情2号につきまして、継続審議をするように動議を提出したいと思います。  この陳情は、広域ごみ・汚泥処理施設候補地選定委員会が選定、建設場所として森本・坊岡区を決定したことに対し、地域の人たちが心配であるとして、この場所への建設に対し反対する意見を議会に陳情されております。ごみ処理施設に不安を持つことは、ごく自然な考え方であります。この人たちの不安をいかに取り除くかは、行政側の責務であります。陳情されている人たちの率直な不安にこたえることは当然なことであり、選定委員会が決定した場所だから、そんな声を聞く必要はないと切り捨てるんではなくて、この人たちの心配する気持ちは当然のこととして聞き入れることが将来、施設への理解を生むことになるものと思われます。  ここで、選定委員会が決定した場所だからといって地域の人たちの声を切り捨てするのは、決して得策であるというふうに思いません。この際、時間をかけ、地域の人たちの声を聞きながら、議会も行政も最善の努力をしていくことが近道であると考えます。  また、市長は9月議会でも何度も答弁されましたことは、同施設を建設するためには、まず地区の同意、地主の同意、環境調査結果でオーケーが出て初めて可能になるというふうに繰り返し答弁をされました。  聞くところでは、同施設建設に反対もしくは慎重な方々の中にも土地所有者もおられるようでございました。その人たちに配慮するためにも、この陳情は継続して引き続き審議することが肝要であると考え、継続審査するよう動議を提出いたします。 ○議長(川口 匡) ただいま26番、奥村議員から、議報第9号、陳情第2号について、閉会中の継続審査とされたいとの動議が提出されました。  動議の賛成者はありますか。(「はい」と呼ぶ者あり)  所定の賛成者がありますので、動議は成立いたします。  直ちに本動議を議題といたします。  これより本動議を起立により採決いたします。  本動議に賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立少数であります。よって、議報第9号、陳情第2号について、閉会中の継続審査とされたいとの動議は否決されました。  これより討論に入ります。討論はありませんか。  28番、村岡議員。 ○議員(28番 村岡 峰男) 陳情第2号、「森本・坊岡区」への広域ごみ・汚泥処理施設建設反対に関する件に採択したがよい、採択すべきだという立場で意見を述べたいと思います。  陳情者は、旧竹野町が造成分譲し、宅地として販売した土地に住み、この地をついの住みかとしようとして移り住んだ住人たちです。交通の利便性がないが、自然豊かな土地だからこの地を選んだと述べています。  第1には、唯一の選択肢であった自然の豊かさを奪う計画に反対する気持ちを酌むことは当然ではないでしょうか。  第2には、谷合いのこの地を通る国道178号は、年々交通量の増加があり、その上、ごみ処理施設を利用する車が一気に増加することによる交通安全と大気汚染の心配をすることもまた当然の気持ちだと考えます。  第3には、隣接集落に対する当局の扱いです。理解は求めるが了解は求めなくてよい、だから地域振興計画の外に置くという考えに遺憾を表明していることも当然の気持ちだと考えます。  議会はこの気持ちを酌み、十分な時間もとり審議することが求められるのに、陳情者に会うこともなく、不採択にするべきではないと考え、採択をすることを求めます。以上です。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。  20番、森本議員。 ○議員(20番 森本 陸夫) 20番、森本です。陳情第2号の「森本・坊岡区」への広域ごみ・汚泥処理施設建設に反対する陳情について、委員長の報告のとおり不採択の立場で討論をいたします。  本陳情は、交通量の増大による交通安全問題と、大気汚染による生活環境への不安が懸念されることから建設に反対するものであります。不安を持っておられることは理解できますので、その不安を払拭するべき努力は必要であります。現在の施設また新施設においても、大気汚染の一定の基準が定められておりますし、全国1,000カ所以上ある施設から健康被害が出た報告はありません。新施設では、国の基準をさらに上回る基準設定が考えられております。また、交通安全面については、地域の皆様の不安を少なくするために今後検討がなされ、対策が講じられると聞いております。  広域ごみ・汚泥処理施設建設については、地元区の建設に対する理解もあり、さらに賛否もとられております。今後は検討委員会が設置され、これらの課題について具体的に検討される予定になっているところであります。  以上の点から、委員長の報告のとおり賛成の討論といたします。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  これより議報第9号、陳情第2号を起立により採決いたします。  本件に対する委員長報告は、不採択であります。  本件は、市民福祉委員長報告のとおり不採択と決定することに賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、議報第9号、陳情第2号は、不採択と決定しました。  次に、議報第10号、陳情第3号、「森本・坊岡区」への広域ごみ・汚泥処理施設建設反対に関する件を議題といたします。  市民福祉委員長の報告を求めます。  14番、稲垣議員。 ○市民福祉委員長(稲垣のり子) 市民福祉委員会に審査を付託されました陳情第3号、「森本・坊岡区」への広域ごみ・汚泥処理施設建設反対に関する件について、審査の結果をご報告いたします。  本件は、森本・坊岡区への広域ごみ・汚泥処理施設建設の反対を求める陳情であり、審査の中で委員から、陳情第2号と同じ理由で、本件については不採択であるとの意見が出され、採決を行った結果、陳情第3号は不採択とすべきものと決定いたしました。以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  27番、古池議員。 ○議員(27番 古池 信幸) 陳情第3号の継続審査を求める動議を提出いたします。  陳情第3号、「森本・坊岡区」への広域ごみ・汚泥処理施設建設反対に関する件については、その要旨の記述から判断して、自然豊かな地区への施設建設により排出される有害物質の影響、木谷川水系を利用している田畑への影響、万一事故が起こったり、汚染が農産物にあらわれたとなったときの価値の消滅、交通量の増加による子供やお年寄りへの影響など、その地区に住んでいる市民として素直な心情が書かれております。住民の代表である議会としては、市民の心配や困ったことなどには、とりわけ慎重に事を運ぶ必要があるものと考えます。  よって、本陳情書については、継続して審査をすることは当然であると判断いたします。議員の皆さんのご賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) ただいま27番、古池議員から、議報第10号、陳情第3号について、閉会中の継続審査とされたいとの動議が提出されました。  動議の賛成者はありますか。(「はい」と呼ぶ者あり)  所定の賛成者がありますので、動議は成立いたします。
     直ちに本動議を議題といたします。  これより本動議を起立により採決いたします。  本動議に賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立少数であります。よって、議報第10号、陳情第3号について、閉会中の継続審査とされたいとの動議は否決されました。  これより討論に入ります。討論はありませんか。  25番、安治川議員。 ○議員(25番 安治川敏明) 継続審査にすることが最善だと思っておりますが、継続審査動議が否決をされておりますので、採択の討論をいたします。  この陳情書は、建設予定地の中に住む方々が中心になって出されておる陳情であります。とりわけ慎重な取り扱いが必要であります。坊岡地区の方々の心配は、既に選定委員会の選定の条件としても示されておりまして、木谷川のつけかえ、または道路のつけかえ、こういうことが初めから問題になっております。つまり、必ずしも進入路、その他の条件がよろしくないという状況でありますから、私は、今回この陳情とは別に区長から出されている申し入れ書につきましても一般質問を行いましたが、この森本・坊岡地区への設置について、本陳情の方々がさらなる心配をご提出になってることについて、ぜひその心情を酌むべきであるということを第1に申し上げたいと思います。  第2に申し上げたいことは、この地域振興計画があるから、それで心配を払拭していきたいというのは、こちら側の都合でありまして、陳情者の方々のご心配がそこに合致するかどうかは別のことであります。ですから、私は、本来この陳情を採択をして、そうしてその方々の言い分をよく聞くということは、この施設の建設に賛成、反対にかかわらず、少しも妨げになることではないというふうに思います。  さらに申し上げたいのは、本陳情に述べられている大気汚染であるとか、あるいは交通の障害であるとかいうことについては、対策を講じたらそれでよいと、あるいは国の基準をクリアしているからよいではないかというのも、こちらの言い分でありまして、その方々がご心配になってることをお聞きすることは、何ら行政として、あるいはまた議会として不当なことではありません。  したがって、この委員長報告にあるように、今日まで住民説明会や現地視察の理解を得るよう努力をする中で、区が決定しているから、それでこの陳情は聞かなくてよいというようなことを言うようでは今後、区の決定を振りかざす態度に出るということで、今陳情者たちが一層態度を硬化するというようなことになったのでは元も子もないと思うのです。これは、過去にいろいろ予定地を選定しても、その地域の方々がいろいろご意見を持たれておることを見てもはっきりしております。  ですから、本陳情を採択して陳情者の意に配慮するということが議会に課せられた最低限の責務ではないかと、こういうふうに考えますので、ぜひよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。  20番、森本議員。 ○議員(20番 森本 陸夫) 20番、森本です。陳情第2号で述べました同理由によりまして、委員長の報告のとおり賛成討論とさせていただきます。 ○議長(川口 匡) ほかにありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  これより、議報第10号、陳情第3号を起立により採決いたします。  本件に対する委員長報告は、不採択であります。  本件は、市民福祉委員長報告のとおり不採択と決定することに賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、議報第10号、陳情第3号は、不採択と決定しました。  次に、議報第11号、陳情第4号、府中小学校グラウンドの夜間照明設備の設置に関する件を議題といたします。  文教委員長の報告を求めます。  28番、村岡議員。 ○文教委員長(村岡 峰男) 文教委員会に付託されました陳情第4号、府中小学校グラウンドの夜間照明設備の設置に関する件について、審査の結果をご報告いたします。  本件は、府中小学校グラウンドの夜間照明設備の設置を求めるもので、陳情の趣旨もっともであり、採択すべきものと決定しました。以上、報告します。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  お諮りいたします。本件は、文教委員長報告のとおり採択と決定することにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、議報第11号、陳情第4号は、採択することに決定しました。  次に、議報第12号、陳情第5号、放課後児童クラブ開設時間に関する件を議題といたします。  文教委員長の報告を求めます。  28番、村岡議員。 ○文教委員長(村岡 峰男) 文教委員会に付託されました陳情第5号、放課後児童クラブの設置時間に関する件について、審査の結果をご報告いたします。  本件は、夏休みなどの長期休業期間における放課後児童クラブの開設時間を保護者の勤務時間等に配慮し、指導員の勤務時間をずらすことにより、せめて7時30分とされたいとの趣旨であります。  審査の中で委員から、いろいろな保護者の勤務実態がある中で、要望としては受け入れ時間を早めることよりも退所時間の延長を希望する意見の方が多い、要望に対しては最大公約数の中で取り組む必要があるとの意見が出されました。  このため、採決を行った結果、本件については、全会一致で不採択とすべきものと決定しました。以上、ご報告いたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。討論はありませんか。  25番、安治川議員。 ○議員(25番 安治川敏明) 本陳情を採択すべきだという立場から討論をいたします。  本陳情の趣旨は、働く若いお母さんが午前7時半ぐらいから、せめて学童で預かってもらえないかという内容のものであります。その理由は、8時から仕事があって、8時までに送っていけないのでは間に合わない。核家族の場合、家族の協力だけでは無理なので、ぜひ助けてくれと、こういう趣旨であります。  ですから、直ちに改善できるかどうか、これはわかりませんけれども、しかし、議会として当局に対して、こういう切実なお母さんを何とか助けようじゃないかと、こういうことを申し上げるのが筋であって、とやこう理由をつけて、あんたの言うことは実現できませんよと突き放すことが議会の任務かと私は思うんです。  いろいろ文教委員会でも議論があったんでしょうけども、最大公約数で取り組むというようなことは、かつて学童保育所は私が議員になった当時、今日、教育長はそんなことは言わないけどね、当時の教育長は、子供を産んでおいて義務教育の学校以外に、保育園以外に、さらに学童をつくらんと育てられんような家庭は間違ってると、こういう答弁を議場でしたんですよ。それが今日、長足の進歩を遂げて、市長みずからが子育てのために学童は必要だということになった。それは、親としては働く条件がよくありません。そういう親もいっぱいいますから改善してほしいという気持ちを持たれるのは当然だ。  私個人として考えれば、午前7時半に母親が子供を離しにいかんならんような、そんな働きをする条件しかないことが問題であって、社会がこれを改善しないといけないと私は思います。しかし、現実がこうである以上、このお母さんの気持ちにどうして沿っていけるか、助けられるか、これを考えるのが議会じゃないかと私は思いますから、本陳情は、不採択に委員会でされた委員も、本会議で態度を変えることは何ら差し支えない、法的に問題はありませんから、まげてひとつ、ここではご賛成願って、満場一致、ご採択願いますよう、委員長を始め委員の皆さんによろしくお願い申し上げます。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。  19番、吉岡議員。 ○議員(19番 吉岡 正章) 19番、吉岡でございます。ただいま丁重な討論をお聞かせいただきましたが、本陳情第5号に対する委員長の報告は不採択ということでありますが、私はこの委員長報告に賛成の討論をいたします。  まず、本件は陳情ということで議案になっておりますので、可否を明確にしなきゃいかんという立場にございます。陳情の文面を訂正することはできないという原則からいたしますと、陳情の文面も何のための児童クラブかわからないとありますけれども、本陳情を採択いたしますと、この文面を議会が認めたことになり、採択には問題が残ります。  次に、児童クラブの時間を陳情者の勤務時間に合わせてほしいという願意については十分理解できますけれども、陳情者の児童クラブだけの問題とするには解釈が少し狭義に過ぎます。やはり豊岡市内の児童クラブすべての課題として判断すべきでありましょう。  すべての学童を保護者の希望どおりに早朝あるいは時間延長することは、一面理想のように思うわけですけれども、そもそも児童クラブの意義からいたしますと、やはり子育てに対する本質の議論が必要だと思われます。  また、財政的な見地も必要でありましょう。限られた財源をどのような優先順位で執行するのかということは、最大多数の最大幸福を願う民主主義の理念からいたしますと、いまだ放課後児童クラブのない地域の保護者の願いをまずかなえてさしあげる。しかる後に保護者の子育てに適した開設時間についても議論をすることが私は適切だと思っております。  以上のような観点から、私は本陳情を不採択とした委員長報告に賛成討論といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) ほかにありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  これより、議報第12号、陳情第5号を起立により採決いたします。  本件に対する委員長報告は不採択であります。  本件は、文教委員長報告のとおり不採択と決定することに賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、議報第12号、陳情第5号は、不採択と決定しました。  暫時休憩いたします。再開は14時10分。      午後2時01分休憩 ────────────────────      午後2時10分再開 ○議長(川口 匡) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 ────────・──・──────── ◎日程第36 議会広報特別委員会の中間報告の件 ○議長(川口 匡) 次は、日程第36、議会広報特別委員会の中間報告の件を議題といたします。  本件については、会議規則第45条第2項の規定により、議会広報特別委員会から中間報告を行いたいとの申し出がありますので、これを許可します。  議会広報特別委員長の報告を求めます。  23番、野口議員。 ○議会広報特別委員長(野口 逸敏) 23番。議会広報特別委員会の付託事件であります議会広報の発行及び広報に関する調査研究について、次のとおり中間報告を行います。  一つ、経過について。本委員会は、平成19年11月の臨時会において各委員会の委員等の選出が行われ、新体制でスタートしました。前期の委員会の調査研究を受け継ぎ、第14号の発行から今日まで議会だよりの発行を中心に、また管外行政視察も1回実施をしてきました。  議会だよりの発行に当たっては、各号それぞれ2から3回の委員会を開催して、会議録と原稿のチェックをしながら最終校正までの編集作業を行いました。  管外行政視察については、三重県東員町議会、いなべ市議会の広報委員と意見交換も含め研修を行い、さらに読みやすく内容を充実させるための調査研究を行いました。  議会だよりの発行については、第14号を平成19年12月に、第15号を平成20年2月に、第16号を平成20年5月に、第17号を平成20年8月に発行しています。なお、平成20年11月に第18号を発行の予定です。  平成19年2月発行の議会だより第10号により掲載を始めた一般質問の氏名掲載については十分定着をしてきました。これによって、より議会だよりが一層市民に身近なものになりつつあると考えます。  また、市民にとって議会が身近なものととらえてもらうため、議会傍聴のPRとして広報委員会で手づくりの看板を作成し、本庁に2枚、各総合支所に1枚を掲示をしました。若い世代にも関心を持っていただくため、子育てセンターにチラシを持参し、議会傍聴の呼びかけもしました。今回その効果もあり、議会初の一時保育を利用した傍聴者もあり、傍聴者数も多かったように感じます。  今後の課題として、1つには表紙のカラー化の回数をふやすことの検討、2つ目には一般質問の顔写真の掲載、3番目には答弁者の職名の掲載(市長・教育長など)、4点目には市民参加型の紙面づくり、5番目にはインターネットを活用した議会中継等が考えられます。  最後に、紙面構成の充実については、議案の速報性など議員各位の理解と協力を得ながら市民の皆さんに親しみを持って読んでいただける議会だよりの編集に向けて、さらに調査研究が必要であると考えます。  以上をもって、当委員会の中間報告といたします。以上です。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  本件については、委員長報告のとおりご了承を願います。 ────────・──・────────
    ◎日程第37 交通網問題調査特別委員会の中間報告の件 ○議長(川口 匡) 次は、日程第37、交通網問題調査特別委員会の中間報告の件を議題といたします。  本件については、会議規則第45条第2項の規定により、交通網問題調査特別委員会から中間報告を行いたいとの申し出がありますので、これを許可します。  交通網問題調査特別委員長の報告を求めます。  2番、谷口議員。 ○交通網問題調査特別委員長(谷口 勝己) 2番、谷口。交通網問題調査特別委員会に付託されました調査事件、コウノトリ但馬空港の諸課題に関する調査、北近畿豊岡自動車道、鳥取豊岡宮津自動車道、北近畿タンゴ鉄道宮津線の諸問題に関する調査及び路線バス等地域公共交通に関する調査について、豊岡市議会会議規則第45条第2項の規定により、中間報告を行います。  本委員会は、平成19年11月の臨時会において委員などの選出が行われ、当委員会も新体制となり、前期の委員会からの課題などの引き継ぎと、今期から新たに路線バス等地域公共交通に関する調査も加わる中で、今日まで委員会を10回開催し、市当局から各事業の進捗状況などを聴取するとともに、7月1日に羽田空港を視察し、再拡張事業の概要と進捗状況を調査し、翌日の7月2日には国土交通省に対し、コウノトリ但馬空港の羽田空港直行便の実現に向けての要望活動を行いました。  また、本委員会の開催経過につきましては、平成19年11月15日から平成20年9月22日の間に計10回開催いたしました。なお、委員会の内容につきましては報告書の表に掲げておりますので、ご清覧いただきたいと思います。  次に、管外行政視察についてご報告いたします。7月1日に羽田空港を訪れました。羽田空港は国内の航空需要が見込まれる中、既にその能力が限界に達しているため、4番目の滑走路を整備するとともに国際線地区等の整備を進め、将来の航空需要に対応しようとするものであります。4番目の滑走路は延長2,500メートルで、平成22年10月の供用開始に向け工事が進められており、この滑走路が完成すると、年間の発着能力が現在の29.6万回が40.7万回に増強され、発着容量の制約解消、多様な路線網の形成などが図られるとともに、地方空港から要望のある国内線の割り当ても行われるということで、翌日、国土交通省に羽田直行便について要望活動を行った際、観光振興からもコウノトリ但馬空港の羽田空港直行便の必要性は感じているので、強い意志で取り組んでいただきたいという言葉をいただき、羽田直行便を実現するために、さらなる調査研究が必要であることを実感いたしました。  なお、行政視察の詳細につきましては、行政視察報告書に掲載しておりますので、ご清覧いただきたいと思います。  終わりに、当委員会といたしましては、但馬空港の諸課題に関する調査では、当局から今年度、羽田直行便実現のための最重要年度と位置づけ、目標搭乗率を70%とする「ターゲット70(ナナマル)」と題した空港利用促進大作戦を始め、隣接する京丹後市と広域的な連携を強め、一体的な発展を目指そうとする合同会議が開催されるなど今後も本市を始め、但馬地域や丹後地域の潜在的な航空需要を目に見える形であらわし、国や航空会社に強くアピールしていくことが必要であることから、コウノトリ但馬空港の利用を促進するためのさまざまな事業展開を求めます。  次に、北近畿豊岡自動車道の調査については、昨年12月に日高豊岡南道路6.1キロメートルの地質調査が実施され、今後は豊岡南以北の早期新規着工準備箇所の指定、全線の早期完成に向け、本市のみならず近隣市町とも連携しながら、さらに積極的な活動を展開することが必要です。  続いて、鳥取豊岡宮津自動車道の調査については、東浜居組道路区間の工事が平成20年12月の完成を目指して精力的に進められている。今後は鳥取県、京都府とともに強力に連携しながら早期整備に向けてより一層の要望活動を展開していくことが重要であります。  また、北近畿タンゴ鉄道の調査については、隣接する京都府京丹後市と府県を越えた広域的な連携を強め、但馬・丹後地域の一体的な発展を目指そうと、ことしの3月と8月に合同会議が開催され、両市間をつなぐ公共交通として欠かすことができない北近畿タンゴ鉄道の重要性が再確認された。  今後も県と連携して必要な経営支援を引き続き行うとともに、但馬三江駅周辺の総合案内サインなどを整備し、観光客を誘導するなど、さらなる利用促進を図ることが求められます。  次に、路線バスと地域公共交通に関する調査については、全但バスが運行する路線バスのうち市内11路線41系統が本年10月から休止となる中で、市の対応策等は、まず市民の足を確保する、地域の利用特性に応じた対応策を路線ごとに検討する、地域で支え合う生活交通を模索する、事業の評価と見直しの仕組みを検討するといった基本的な考え方で代替運行を行うため、有償旅客運送条例の制定、代替路線の運送業者の募集などが行われ、8月18日には各路線の運行事業者も決まり、10月1日から実証運行開始に向けて、本日、愛称「イナカー」の出発式が行われる予定であり、実証運行の状況は3カ月ごとに住民等へ情報提供され、意見を聞くことになっていますが、当委員会としても運行体系が地域住民のニーズにこたえられているか等について注視していきます。  また、JR播但線の電化及び車両の更新などについては、8月10日に山陰線、舞鶴線で使用されているワンマン車両(2両編成)が新製車両に更新されました。今後も電化車両の更新について、関係機関に機会あるごとに要望していくことが必要であると考えます。  以上、交通網問題調査特別委員会の中間報告といたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  本件については、委員長報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第38 庁舎建設調査特別委員会の中間報告の件 ○議長(川口 匡) 次は、日程第38、庁舎建設調査特別委員会の中間報告の件を議題といたします。  本件については、会議規則第45条第2項の規定により、庁舎建設調査特別委員会から中間報告を行いたいとの申し出がありますので、これを許可します。  庁舎建設調査特別委員長の報告を求めます。  19番、吉岡議員。 ○庁舎建設調査特別委員長(吉岡 正章) 19番、吉岡でございます。それでは、豊岡市庁舎建設に関する調査につきまして、今日までの経過をご報告いたします。  まず、本委員会は、平成19年11月の臨時会において委員の改選が行われ、その後、前期の委員会からの課題等を受け継ぎ、今日まで調査活動を行ってきました。  その間、委員会を10回開催して、市当局から新庁舎建設市民検討委員会における協議内容や新庁舎完成後の本庁及び総合支所の体制などについて聴取するとともに、管外行政視察を1回実施してまいりました。  次に、委員会の開催の経過についてご報告申し上げます。  平成19年11月14日、正副委員長の選出を行い、今後の進め方等について協議を行いました。  平成19年11月15日、委員会の所管する事務概要について説明を受けるとともに、市民検討委員会設置の考え方やコンサルタント業者選定の状況、さらに本庁と総合支所のあり方について調査をいたしました。  平成19年12月17日、第1回市民検討委員会の報告を受けるとともに、基本構想・基本計画策定スケジュール等について調査をいたしました。  平成20年2月28日、第2回市民検討委員会の報告を受けるとともに、健康福祉部、企業部の分庁方式、本庁及び総合支所の人員配置について調査をいたしました。  平成20年3月21日、第3回市民検討委員会の報告を受けるとともに、本庁及び総合支所の人員配置について調査をいたしました。  平成20年4月21日、新年度の事務概要及び第4回市民検討委員会の説明を受けるとともに、庁舎に関する専門家の話を聞く機会について協議した。また、建設場所選定に関する先進地の行政視察について協議をした。  平成20年6月17日、第5回、第6回市民検討委員会、新庁舎建設基本構想市民案(中間案)、職員アンケート調査の報告を受けるとともに、本庁機能における市民サービス(ワンストップサービス)等について調査した。また、建設場所選定に関する先進地の行政視察について協議をいたしました。  平成20年7月2日、本庁と健康福祉部(総合健康ゾーン)との機能分担、市民サービスについて調査をいたしました。  平成20年9月22日、第7回、第8回市民検討委員会の報告を受けるとともに、3カ所の建設候補地案について調査をいたしました。また、当委員会の行政視察報告及び中間報告について協議をいたしました。  平成20年9月24日には、当委員会の中間報告の内容について協議いたしております。  次に、管外行政視察の状況についてご報告いたします。  まず、島根県出雲市、これは平成20年7月29日に視察研修を行ったものですが、合併後の新庁舎については、合併前の2市4町の市町長会で旧出雲市内に建設場所を絞ることが協議済みでありました。合併後、現庁舎敷地、これは隣接のJA敷地を含んでおりますが、と国道9号を挟んだ反対側の島根県立中央病院跡地の2案に係るメリット、デメリットをめぐって当局と議会間の調整が長引き、目標としていた平成18年3月を過ぎても用地決定ができない状況となっておりました。  一方、議会としては特別委員会で協議を行い、平成17年12月議会において、速やかに用地を選定することの決議が行われました。その後、平成18年3月議会で特別委員長の中間報告を行い、建設用地として島根県立中央病院跡地を選定することが望ましいとすることを賛成多数で決定しております。  新庁舎の建設場所や規模・機能の基本構想を策定するための各団体の代表を構成員とする新庁舎建設調査検討会議が平成18年4月に設置され、6月の中間報告において、総合的な判断に基づき島根県立中央病院跡地が適当との報告がなされておりました。  それを受けて出雲市長は、平成18年6月議会での冒頭あいさつの中で、候補地を島根県立中央病院跡地とすることを表明されたという経過でございます。  次に、島根県安来市を平成20年7月30日、視察研修を行いました。新庁舎の建設場所については、合併協議における旧安来区域内の県道安来木次線週辺地から選定することの決定を受け、庁舎内部において合併協議会での確認事項を踏まえた検討を行い、県道安来木次線周辺の5カ所を候補地とされた。  平成18年4月から庁舎内部のプロジェクト会議において調査検討を進められ、9月に現安来庁舎と切川バイパス沿線の2カ所に絞り込まれ、平成18年6月には議会に特別委員会が設置され、9月議会において、特別委員長から現安来庁舎と切川バイパス沿線の2カ所に候補地を絞り込むとの中間報告がなされております。  最終的に、特別委員会では切川バイパス沿線が最適地として選定し、12月議会において委員長報告を行い、賛成多数で決定されておりました。  当局では、平成19年3月の全員協議会において切川バイパス周辺に絞り込むという市の方針を報告し、平成19年6月議会で切川バイパスと安来道路側道に隣接した区域を選定されておりました。  なお、先進地視察の詳細につきましては、行政視察調査報告書に詳細に記しておりますので、そちらの方をご清覧いただきたいと思います。  終わりに臨みまして、当委員会は、当局から市民検討委員会の審議状況等を聴取しながら、当局の作業と並行して調査を行ってまいりました。新庁舎の建設候補地が示されないままの調査が続いておりましたが、その中でも、庁舎がまちづくりに果たす役割について専門家の意見を聞くべく、議会として研修会の開催を要請し、また先進地の視察も取り入れるなど、積極的な調査を行ってまいりました。  第8回の市民検討委員会で、当局から資料提供として、現在地、さとう跡地、豊岡南高校跡地の3カ所の候補地案が示され、同委員会で、さらに他の候補地についても検討すべきとの意見が出されたと報告を受けておりました。  調査の過程で、本庁舎の規模の基礎となる職員数については、本庁舎勤務の正職員は453人、臨時・嘱託職員が77人、本庁舎勤務の職員総数は530人という試算値が示されております。  駐車場につきましては、来庁者用120台、公用車用151台、議員・報道用40台、職員用408台で、合計719台が必要と試算されておりますが、駐車場整備手法については新庁舎の建設場所によってパターンは変わってくるという報告を受けております。  また、総合健康ゾーンの中に健康福祉部を配置することについての議論があり、窓口対応(市民サービス)に対する不安の声も上がっておりました。  さらに、新庁舎建設のスケジュールは12月、当局の位置案決定は変わらないものの、市民意見の公募は11月の予定に、基本構想市民説明会は1月に、基本構想の策定は3月にずれ込むとの報告を受けました。  以上のような内容を踏まえて、当委員会としては次のような意見を付して、調査の中間報告といたします。  まず、第1に新庁舎建設候補地についてでありますが、(1)当局の資料としての候補地案は現在地、さとう跡地、豊岡南高校跡地の3カ所が示されているが、当委員会の委員からは、現在地を評価する意見、ほかの2案についても検討すべきとの意見のほか、新たな視点で空港周辺も候補地の一つに加え、検討すべきであるなどの意見が出され、委員会としては意見の一致を見ておりません。  2番目に、議会と市民が広く議論を深めることができるよう、各候補地に係るまちづくりとの整合性、総事業費、防災拠点、安全性などの判断材料を速やかに委員会及び議会に示すべきである。  次に、新庁舎の規模、機能について申し上げます。本市の厳しい財政状況を考慮し、候補地の選定に当たっては、用地費等を含めた総事業費の限度額を設定して検討すべきである。  (2)旧豊岡病院第6病棟に健康福祉部が配置されることになっているが、窓口などの市民サービスの低下を招かないよう、本庁舎におけるワンストップサービス導入等を検討すべきであるなどの意見でございますが、なお、一部の委員から、本来、健康福祉部は本庁舎に置き、本庁機能に加えるべきであるとの意見が出されましたので、申し添えておきまして中間報告といたします。以上でございます。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  本件については、委員長報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第39 議会改革特別委員会の中間報告の件 ○議長(川口 匡) 次は、日程第39、議会改革特別委員会の中間報告の件を議題といたします。  本件については、会議規則第45条第2項の規定により、議会改革特別委員会から中間報告を行いたいとの申し出がありますので、これを許可します。  議会改革特別委員長の報告を求めます。  21番、古谷議員。 ○議会改革特別委員長(古谷 修一) 21番、議会改革特別委員会の古谷でございます。本委員会に付託された事件、議会運営上の課題の整理及び具体的な議会活性化策に関する調査・研究について、豊岡市議会会議規則第45条第2項の規定により、下記のとおり中間報告いたします。  本委員会は、平成19年11月の臨時会で設置され、議会運営上の課題の整理及び具体的な議会活性化策に関する調査・研究活動を行ってきました。今日まで会議を18回開催するとともに、先進的な取り組みをしている篠山市、養父市、島根県浜田市、広島県三次市の各議会を視察し、議会改革に関する研修を行いました。  委員会では、まず前期議会運営委員会の調査中間報告を踏まえた上で、各会派から議会改革に係る課題項目の提案を受け、その中から重要度、緊急性を勘案して優先順位をつけ、全会一致の合意を目指して協議を進めてきました。  議会活動状況の詳細については、お手元の資料をご清覧ください。  次に、調査結果についてご報告いたします。  まず、議員定数についてでありますが、豊岡市議会議員の定数は、合併協議会での協議を経て、平成16年5月17日に豊岡市、城崎郡城崎町、竹野町、日高町、出石郡出石町及び但東町の廃置分合に伴う議会の議員の定数に関する告示により30人とされるとともに、在任特例により、平成17年4月1日の合併時から7カ月間は95人が適用されました。新市最初の一般選挙後の平成17年11月1日から30人となりましたが、平成18年3月に議員1名が死亡退職、さらに平成19年2月に議員1名が退職し、現員数は28人となっています。  当委員会といたしましては、市として行政改革が進められる中、議会みずから議員定数の見直しを検討すべきとして調査・研究を始めました。全国類似市及び近隣市の議員定数、議員1人当たりの人口・面積、議員報酬額のほか、財政状況、常任委員会数、小学校区数などの比較検討を行うとともに、養父市、篠山市、浜田市、三次市を視察して定数改正のポイント等を研修しました。さらに、本年7月には広く市民から議員定数に関する意見を公募し、131名から適当と思われる定数及び理由について意見が寄せられました。  市民からの応募意見及び委員会での意見の概要は、最後につけております別紙のとおりでありますのでご清覧ください。  応募意見の中には、定数20人、22.8%、25人、15.7%、24人、11.8%、30人、11%、28人、7.1%などとなっています。その理由といたしましては、市の財政状況、行政改革の観点を上げるものが一番多く、そのほかに少数精鋭の観点、類似市との比較の観点、地域割りの観点、人口・面積の観点などがありました。  委員会では、これらの意見をもとに、それぞれ観点別に詳細に検討を行った後、適正な議員定数について各会派内での意見調整も並行して行いながら協議を重ねた結果、次の26人、28人、30人の3案に絞りましたが、最終的には案の一本化には至りませんでした。  まず、議員定数26人にすべきとの理由でありますが、市民の皆さんからの公募結果からも定数削減の意見は多く、また地方自治体には経費節減、行政改革という課題が課せられている中、市当局に改革の推進を促し、市民の皆さんにも負担を求めている状況を考え合わせると、議会としても身を削り定数を減員しないといけない。  少数精鋭でいいという市民の意見も多かったが、精鋭の評価は難しい。精鋭が出るだけの報酬などの環境が整っていない中においては、極端に定数を減らすべきではない。  現在4つある常任委員会の構成を考えると、約9万人規模の事業や約400億円の一般会計予算等の審査や調査をするには、1委員会の定数は6人から7人にしないと広い見地からの条例等の審査、チェックは難しい。議長は常任委員会には所属せず、また委員長は議事の進行役に回るため、24人の定数では少な過ぎる。さらに議会での採決を考えると、議員定数は議長を除いて奇数になることが望ましいため、現在の定数より4人減らした26人にすべきと考えるというものであります。  次に、議員定数28人にすべきとの理由でありますが、個性ある6つの地域特性を加味して定数は考えるべきである。合併してわずか4年で、次はまだ2回目の一般選挙である。定数を相当数減らして議会の経費を減らすべきだという市民の意見もあるが、市域の広さもあり、いきなり議員数を大きく減らすということは地域への影響も大きい。また新人候補、特に若手、女性の出馬がしにくい環境となり、自治の活性化につながらない。  近年、委員会の権能が強化されてきているが、議員定数が少なくなると1委員会の所属委員数が減ってくるため、十分な委員会審議ができなくなる。  平成19年度の一般会計に占める議会費の構成比率は0.6%であり、他の自治体の0.8%から1.2%と比較して極めて低く、議員報酬も県下の同規模の自治体の中で2番目に低い状況にある。  人口2万人から5万人の法定数は26人以下であり、9万人を擁する本市の定数を26人にするのは減らし過ぎである。  市民の皆さんの声もよくわかるが、減員するのはいたし方ないが、その数は最低限にすべきである。既に2名減で議会運営をしてきたということを踏まえ、議員の定数を28名にすべきと考えるというものであります。  次に、議員定数30人にすべきとの理由でありますが、合併により人口も多くなったが面積も大きくなったため、各地域の声が行政に届きにくいという市民からの不安の声が多く出ている中、議員定数を少なくすると、さらに拍車をかけることになる。  定数が減ると票もたくさん要るため、地域の中心的存在の人などに限られてきて、特別な組織のない人や若い人などには機会が回ってきにくくなる。  法で認められている定数の範囲を遵守することが議会制民主主義につながる。また、定数の多い方が行政側に対する牽制が働く。  現員数の28人はたまたま死亡や辞職があったものであり、人口5万人から10万人の場合の法定数は30人以下である。豊岡市の人口は約9万人で、この上限に近いとこに位置していることから、議員定数は現行の30人のままでよいと考えるというものでございます。
     次に、議会の議決に付すべき事件についてでありますが、地方自治法第96条第2項の規定に基づく市議会の議決に付すべき事件として、次の内容を条例で定めるべきであるとの結論に至りました。  基本計画(法第2条第4項に規定する基本構想を実現するための基本的な計画で、市政全般に係る政策及び施策の基本的方向を総合的かつ体系的に定めるものをいう。)の策定、変更または廃止であります。  次に、代表質問制についてでありますが、一般質問に係る代表質問制については、次のとおり実施すべきであるとの結論に至りました。  実施時期、3月定例会。対象事項、市行政方針、教育委員会行政方針、新年度予算。発言時間制限、1会派、答弁を含めて1時間20分以内。発言回数制限、なし。質問順位決定、会派構成議員数順。同数の場合はくじ。関連質問、認めない。発言場所、初回発言は登壇し、2回目以降は自席で発言する。なお、体面方式を採用する場合は、すべて当該質問席から発言する。質問形態、総括的質問方式か一問一答方式かは発言者の自由とする。発言者、各会派1名とし、当該発言者については、その会期内の個人質問は認めない。その他、代表質問は所属議員2人以上の会派のみ行うことができる。運用上、支障が生じた場合は、その都度所管の機関において協議する。答弁中に制限時間が来た場合には、その答弁の終了までは延長を認める。  なお、会期を十分に確保する方策については、3月定例会の2月開会への変更も含め、今後の検討課題とする。また、質問時間を担保するために質問時間のみの制限に変更することについては、実施後の検討課題とするというものでございます。  次に、議案書の送付方法についてでありますが、当局職員が議会運営委員会終了後に各議員の自宅まで直接持参しているが、不在のために何度も訪問を要する場合も少なくない。市の行財政改革が進められる中、職員が議案書を直接配達することは、事務効率も悪く、経費の面からも見直しを要する。次のとおり、議案書の送付方法を改めることが適当である。  議会運営委員会終了後に議会事務局で議案書を保管し、議員が都合のよいときに受け取りに来る。総合支所での議案書の受け取りを希望される議員には、議会運営委員会の前日までに議会事務局に連絡すれば、その当日の午後4時以降に希望の総合支所で受け取れるようにする。  なお、この件につきましては、平成19年12月17日に、当委員会から議長に議案書の送付方法について調査結果を報告しました。その後、議会運営委員会の協議を経て平成20年第1回定例会の議案書から実施されております。  以上、報告のとおり、本委員会は、各会派から提案された重要な懸案事項について全会一致での実施に向けて協議を重ねてきました。  その中で、本市議会の初めての取り組みとして議員定数に関する意見公募を行いました。市民の皆さんからは議員定数についてはもちろんのこと、それ以外にも政策的な立案能力が乏しい、議員や議会の活動が市民に見えないので、もっと公開べきだなど、多岐にわたり貴重なご意見をお寄せいただきました。市民の負託を受けて活動をしている議会として、いかにあるべきかを見直す大変よい機会となりました。  また、先進地視察を行った三次市議会では、議会の持つあらゆる情報を直接市民に発信すると同時に市民の提言を議会から必要な施策として提案していくことを目的に、市内19会場で議会報告会が開催されていました。開かれた議会を目指す本市議会として大変参考になる事例でありました。  本市の厳しい財政下にあって、行政改革が市民の皆さんの負担を伴いつつ遂行されている中、議会としても原点に立ち返り、今後とも議会の活性化を目指して不断に改革を進めていく必要があるということを最後に申し上げ、当委員会の中間報告といたします。 ○議長(川口 匡) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  本件については、委員長報告のとおりご了承願います。  暫時休憩いたします。  本会議の大変貴重な時間でありますけれども、本日、「イナカー」の出発式を予定されております。ちょっとロングの休憩をとらせていただきまして、出発式に臨みたいと思いますけれども、お諮りいたします。このような取り扱いにご賛同いただきますようよろしくお願いしますが、よろしいでしょうか。(発言する者あり)じゃあ、ご協力よろしくお願い申し上げます。  おおむね30分程度で済むと思いますけれども3時30分ぐらいの開会、出発式が終了次第、速やかに本会議に戻すということで、一応予定は3時30分ということにさせていただきたいと思いますけれども。(発言する者あり)35分になった場合は、またあれかなと思って、3時30分再開ということでお願いします。      午後2時50分休憩 ────────────────────      午後3時28分再開 ○議長(川口 匡) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 ────────・──・──────── ◎日程第40 委員会提出第3号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第40、委員会提出第3号議案、豊岡市議会の議決に付すべき事件に関する条例制定についてを議題といたします。  まず、委員会提出第3号議案について、提出者の説明を求めます。  21番、古谷議員。 ○議員(21番 古谷 修一) 21番、古谷でございます。豊岡市議会の議決に付すべき事件に関する条例を次のように定める。  理由、地方自治法第96条第2項の規定に基づき、市議会の議決に付すべき事件を定めるため。  めくっていただき、案文を朗読いたします。 ────────────────────   豊岡市議会の議決に付すべき事件に関する条例  (趣  旨) 第1条 この条例は、地方自治法(昭和22年法律第67号。以下「法」という。)第96条第2項の規定に基づき豊岡市議会(以下「議会」という。)の議決に付すべき事件を定めるものとする。  (議決に付すべき事件) 第2条 議会の議決に付すべき事件は、基本計画(法第2条第4項に規定する基本構想を実現するための基本的な計画で、市政全般に係る政策及び施策の基本的方向を総合的かつ体系的に定めるものをいう。)の策定、変更又は廃止に関することとする。   附  則  この条例は、公布の日から施行し、同日以後になされる基本計画の策定、変更又は廃止について適用する。 ────────────────────  以上であります。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  お諮りいたします。本案は、委員会審査を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。  これより質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) お諮りいたします。本案は、原案可決することに決定してご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、委員会提出第3号議案は、原案のとおり可決されました。 ────────・──・──────── ◎日程第41 議員提出第1号議案及び議員提出第2号議案 ○議長(川口 匡) 次は、日程第41、議員提出第1号議案及び議員提出第2号議案、豊岡市議会議員定数条例制定について、ほか1件を一括議題といたします。  まず、議員提出第1号議案について、提出者の説明を求めます。  7番、青山議員。 ○議員(7番 青山 憲司) 7番、会派みらいの青山でございます。議員提出議案第1号、豊岡市議会議員定数条例制定についてご提案申し上げます。  本条例は、地方自治法第91条第1項の規定に基づき、豊岡市の議会議員の定数を28名にしようとするものでございます。  提案理由についてご説明申し上げます。私たち会派みらいは、議会のあるべき姿を標榜して、新しい豊岡市にふさわしい適正な議員数を決定すべきとの思いから、まず第1は、市町合併した豊岡市の市勢の観点、いわゆる地域面積697.66平方キロメートル、人口9万772人の個性ある6つの自治体が合併した町の規模からでございます。私たちの町は合併してわずか4年、次回の選挙がまだ2回目の一般選挙であること。そして、旧市町には95人いた議員が合併により一気に30人に激減したこと。現状の法定数30で、その単位を確認すると、地域面積では議員1人当たり23.26平方キロメートルに議員は1人と。県下の類団市と比べて丹波市を除いては断トツでございます。さらに人口では3,026人に議員1人となりますが、これは県下で4位の位置にございます。これら地域特性を勘案した場合、押しなべて1人の議員が広いエリアの多くの住民意見を市政に反映させる必要があることを意味いたしております。また、小さい地域からでも議員が出やすい環境、また大幅な減員になると、市民の声が行政に届きにくくなるという心配もございます。  その裏づけとなるのは、今回、議会改革特別委員会におきまして募集した市民意見の中にもございます。議員数を減らしても選挙区制を導入して我が地域に議員を確保したいという意見が16件ございました。これは、市民の皆さんが自分の暮らす地域の行政課題を役所に知らしめ解決する手段としては、やはり地元選出議員の必要性を強く感じているからにほかなりません。さらに、少数精鋭で地域全体の政策課題を議員全体で共有し検討する議会を望む声もございましたが、理想は理想として理解もいたしますが、豊岡市の地方議会にあって、やはり保守意識が根強く、地域色が強い議員の選出環境に大きな意識改革は、遠い将来はともかく、すぐには望めない状況にございます。  次に、議会にとりまして最も重要な議会運営の観点から申し上げます。それは委員会の運営についてでございます。地方自治法の改正によりまして、委員会の運営が重要視されてきた議会におきましては、1人の議員の担当分野はできる限り広げない方がよいとされています。現在、本市では28名の議員で4常任委員会を構成して審議を行っていますが、慣例として議長の委員会所属を認めていませんので、3常任委員会が7名、1常任委員会は6名で構成、運営をいたしております。現状28名の議員で議会運営を余儀なくされていますが、行政課題の多い合併後間もない自治体にあって、最低限、現状の4常任委員会の確保、委員会人数の確保は必要と考えます。  地方分権の推進により、地方に財源や権能が移譲され、自己決定の領域が拡大し、果たす役割もより重要となる議会環境にあって、議員の数を大幅に減らすことで委員会の数を減らす、あるいは委員会所属議員の数を減らすことによって、行政執行を監視、チェックする機能をみずから制限する姿勢は、地方議会としての主体性を欠くと同時に議会機能が問われてくるものと考えます。  ゆえに、今こそ議員を多く減員するのではなく、議会機能、運営のあり方を改革する方向にかじをとることが議会にとっても最も必要なことだと考えます。  続いて、市財政の観点から申し上げます。市民意見の中では、厳しい市財政の運営状況にあって、議員も応分の責任を負うべき、いわゆる議員を削減すべきとの提言が多くございました。地域経済が非常に厳しい折、住民の皆さんの感情は感情として理解いたしますが、平成19年度の決算を見ると、一般会計に占める議会費の構成比率はわずか0.6%と、類団自治体の0.8%から1.2%に比べて相当低いことがわかります。さらに来年度から本格化する地方財政健全化法による指標、地方財政健全化判断比率から見ても、議会費を削減する根拠は見当たらないのが実情でございます。加えて、現豊岡市の議員報酬も議員法定数30人の県下10自治体の中では2番目に低い状況にございます。これらのことから、財政的に見ても現状議員の数が多く、財政を圧迫しているとは考えられない状況にございます。  最後に、議会の門を狭くすることによる弊害もまた見逃すことができません。議員数を多く減らすことにより、新人候補いわゆる若手、女性が出馬しにくい環境となり、保守的な議会運営となれば議事の活性化につながらない連鎖を生み出します。さらに、過去の慣例からは一般選挙の都度、議員定数の見直しで減員せざるを得ない状況を招いております。  以上、これまで定数を28名とする理由について多く述べてまいりましたが、法定数から2名減員することは必ずしも本意とするところではございませんが、現状28名で議会運営をしていること、今回の市民意見では、多くの市民の皆さんから議員削減すべきとの、ある意味、議会運営に対する多くの市民の皆さんの批判をいただいてることを考え合わせて、条例定数を28名とするものでございます。  議員数26名という議論がございますが、議員数26名というのは人口規模2万人以上5万人未満の自治体の法定議員数でございます。人口規模が9万人の、それも広大な面積を擁する豊岡市にあって、今こそ多くの市民の皆さんの負託にこたえるために、議会の役割や機能を理解、認識していただく議会活動の必要性を議員みずからが重く受けとめると同時に、議会みずからがその主体性を欠くことがあってはならないことを申し上げて提案理由と説明とさせていただきます。  なお、附則といたしまして、本条例は、次の一般選挙から施行することといたしますので、あわせてよろしくお願いいたします。議員の皆さんのご賛同をよろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  次に、議員提出第2号議案について、提出者の説明を求めます。  10番、岡議員。 ○議員(10番 岡 満夫) 10番の岡でございます。それでは、ただいま議題となっております議員提出議案第2号について、自治法に基づき、ご説明をさせていただきます。  今回、19名の提出者の名前を出させていただきました。代表して提案に対する説明をさせていただきます。  まず、私たちの提案をいたします議員定数は26名であり、以下、附則については記載のとおりであります。  それでは、提案理由について申し上げます。本件については、先ほど古谷議会改革の特別委員長の中間報告のとおり、委員会において今日まで時間をかけ、慎重審議がなされてまいりました。また市民の皆さんの声を反映すべくアンケート調査も実施してきましたが、結果的には、残念ながら委員会における意見統一を見ることができませんでした。しかし、今日までの各委員の主張された意見には、それなりに理解できる意見がございました。  事ほどさように定数議論については、それぞれの視点によって違うものであり、最終的には数学的な回答はなかなか出にくい事案と考えますが、私どもは以下の視点に立った結果、現状では議員定数は26人が適当との意見で一致したものでございます。  その理由の第1は、全国的に見た議員定数の動向であります。現在、全国で合併特例法の適用を除いた自治体のうち法定数を適用している市は約19%であり、残り約80%が条例によって削減をいたしております。その削減率は約17%となっておりまして、この削減率は、本市議会に適用いたしますと約5.1人の減となります。  次に、県下の類似市における状況でございます。法定数30人、いわゆる5万人以上10万人未満の類似市は、本市を除いて9市ございます。平均議員数は23名でございます。しかし、議員1人当たりの人口数は約3,070名で、本市の30人で3,026名にほぼ匹敵をいたしております。そのうち我が市と人口の類似する8万人以上は4市、いわゆる芦屋市、高砂、三木、たつの市の平均は人口約3,834人となって、これを本市に直しますと議員数は23.6人となります。一方、議員1人で占める市域の面積は本市の23.26平方キロに対し、4市では約8平方キロと本市の3分の1程度と狭い市域となっております。  次に、本市議会の現状についてであります。現状における本市議会の議員数は2名欠員の28名で議会が進行いたしておりますが、議会運営、議会審議において特別大きな支障はなく推移している現状と、そして26人の議員体制でも議長を除き、常任委員会における委員数は3委員会が6人、1委員会が7名の体制となります。現状の1委員会の6名体制の審議状況からしても、議会運営上の支障はないものと考えております。  次に、市民要望と市民感情についてであります。今回、特別委員会で議員定数について市民アンケートを実施いたしました。応募いただいた131通で適当と考える議員数は15から20人までを適当する意見が約10%、20人から25人が適当する意見が全体の約64%、25人以上30人が約26%の結果でございました。  その主たる理由として、財政、行革の観点、また類似市との比較などともとに、貴重な意見をたくさんいただきました。また、8月には豊岡市区長連合会より議員の削減も含めた要望書なども提出をされております。さきの市民の意見とともに決して無視のできない意見や要望でございます。さらに本日、議決をいたしました都市計画税の廃止に伴う市民税の超過負担に対する市民感情も決して無視することはできません。  最後に、本市行政改革の観点からでございます。本市は今、生死をかける行財政改革の途上にあると言っても過言ではございません。本市の議会運営、議会審議にさしたる支障がない限り、議会としてもできる限りのスリム化を図ることは当然の義務でございます。当局提出資料によりますと、本市の議員1人当たり年間の報酬額は約717万7,000円の公費の支出でございます。このたびの4名の削減案により、年間約2,870万8,000円、1期4年間では1億1,483万円の節減となります。  以上、本市の議員定数について全国的な動向、県下の状況、また本市議会の現状や市民の意見、要望、さらには行財政改革等を考慮する反面、本市の広大な市域や合併後まだ日が浅いこと、さらには市民アンケートでも約30%近い市民が現状に近い議員数を希望していること、さらには議会における議員としての使命、職責、権能の保持など、総合的に考慮した結果、ここに26人の議員定数を提案するものであります。何とぞ議員各位のご賛同よろしくお願いを申し上げ、提案理由の説明といたします。以上です。 ○議長(川口 匡) 説明は終わりました。  これより議員提出第1号議案及び議員提出第2号議案に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。  25番、安治川議員。 ○議員(25番 安治川敏明) 両提案者に1点質問をいたします。  結局この提案理由に付されている一番の理由は、市民の要望であるとか市民の感情だということでありますが、どうもその根拠がアンケートであるとか区長会の要望であるとかいうことでありますが、そのほかにはないのかどうか。どうも議会改革特別委員長の中間報告を読みましてもありませんので、その点不思議に思っております。感情論で流されるというのは一番よくないことではないかなと思いますから、大事なことでありますから、それぞれの提案者がお答えをいただければありがたいと思います。 ○議長(川口 匡) 7番、青山議員。 ○議員(7番 青山 憲司) 私から、ではお答えをさせていただきます。  まず、最後に申し上げましたように、今、豊岡市は残念ながら2名の議員を欠いた状況で運営をいたしております。この状況の中で数年、議会運営をいたしてまいりました。本当に議会審議が、特に委員会の方に重点が置かれるような制度改正もありまして、今までの議会運営の状況を見てまいりまして最低限28名は確保すべきということで、確かにその2名を減らすという、減員するということの根拠、そのものは大変難しいものでありますけれども、市民の皆さんの意見、それからいわゆる類似都市、それから財政的な状況、こういったことも考え合わせて2名の減員はいたし方ないと、このような結論に至ったところでございます。以上です。 ○議長(川口 匡) 10番、岡議員。 ○議員(10番 岡 満夫) ただいま長々と私は提案理由を申し上げたつもりでございます。それは大所高所からの提案理由を申し上げました。その中で市民の要望や市民感情もその一つに入っているということを申し上げたまででございます。 ○議長(川口 匡) ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(川口 匡) 質疑を打ち切ります。  これより議員提出第1号議案及び議員提出第2号議案に対する討論に入ります。討論はありませんか。  9番、伊賀議員。 ○議員(9番 伊賀 央) それでは、ただいまの会派みらい提案の議員提出条例に全くもって賛成の立場から討論を申し上げたいと存じます。  そもそも一体議会の人数は何人が正しいのか。この命題に対しては実は明確な根拠はありません。地方自治法ではその上限が定めてあるのみであり、あるのはその地域住民が何人が妥当だというより多くの納得をどこで得るかだけであります。そういった意味でいえば我々は議会にてみずから議決する立場ではありますが、一方でまないたの上のコイでもあります。そこには那辺に市民の皆さんの思いがあるのか、みずからに問いかけながら答えを出さなければなりません。  根本的に私は議会制民主主義としては可能な限り構成人員が多い方がより多くの多様な価値観を反映できる、つまりよりきめの細かい心の通った行政運営を求めることができるものと理解をいたしております。しかし、今日の市民アンケートにおける全体からすれば多いとは言えませんが、一定の市民の議員の数が多過ぎるとの感触は確かにそこに存在します。我々がまないたの上のコイである以上は、そこからまるっきり離れるわけにはまいりません。  しかし、さりとて26では提案説明のとおり、2万人から5万人と人口規模が少ない自治体に定められている定数であり、人口10万弱の本市においてはそもそもなじむ数字ではありません。697平方キロメートルもの広大な面積を有するエリアの中で、さらに6つもの自治体のそれぞれのまちづくりが過去より営々と取り組まれてきていて、合併して間もないこの時期に新市としての一体感はいまだ醸成されているとは到底言えないと考えます。  本来の自治の本旨からいっても広過ぎるこのエリアだからこそ、このエリアでの価値観で考えるべき問題であり、他の自治体あるいは類団との過度の比較は自治の考え方を狭めることにもつながりかねないと考えます。  確かに時代は流れ効率化が進み、昭和の大合併時から比べれば地域の距離は縮まったかもしれません。合併によってより機能的なまちづくりが求められ、効率的な行政運営をすることが求められ、よって持続可能な行政体として今後も存続することの重要性は論をまちません。  このような状況の中、合併したのだから昔と違い、議員の数も思い切って減らしても十分住民意思は反映をできるとの26人の話であります。合議体である議会であるから極論をいえばそう言えなくもないのかもしれません。しかし、現在そんなにも各エリアは近づいて効率的な行政運営ができるようになっているのでしょうか。  現実を見る中で合併をしてからこの数年間、3年間で何が変わったのでありましょうか。仮に地域の住民の意思の集約、つまり議決という我々の議会に課せられた大きな一つの役割を住民からの意思の乖離なく進めていくには、住民との身近な距離感がやはり大切となります。  例えば今後デジタル技術によって双方向通信が当たり前になれば、住民意思の把握もより容易になる可能性がある中で、さらに効率化を求める声が進み、さらなる合理化をと時代は求めていくとなるでしょう。しかし、現実はまだとてもそこまではいっていないのであります。確かに世相としては携帯が1人に1台、あるいは道路はより広くより直線で、各エリア間の人や情報の移動は前に比べ早くなっている面もありますが、それでも現在なおデジタルデバイド、情報格差は存在し、あるいは地デジ対応でさえまだ課題となっています。  こういったネット社会の普及とはいうものの、そもそもそれらの環境に最も遠いと思われる高齢者の方々がこのエリアにはまた圧倒的に多いのであります。大きな都市部、人口集積の進む大きな町ならさまざまに合理化が進むことにより、よりコンパクトな議会でも十分に機能するかもしれません。また、そういった町は総体的に高齢化もはるかに低い。つまり住民意見の発露を補完する手段がたくさんあるとも言えます。  先ほど類団として上げられた芦屋、たつの、高砂にしてもそうであります。みずから自動車を自由に乗り回し、携帯を使い、ネットで情報をとり、また現役として可処分所得も多い世代であるとも言えます。外部との距離を縮める投資ができる世代が多いということでもあります。  こう考えたとき、過疎や高齢化の問題を持つこのエリアでは、合併して一つの自治体となり、ひいてはそれぞれの距離が縮まったとして、だからこそ合理化しても地域住民の思いを代弁できる補完手段は十分ではないと考えます。率先垂範して議員の数を減らして、効率化と行革に対する議会側の意気込みを示すという明文はあることはあっても、現実に26まで減らすのは現在では時期尚早であると考えます。  本来、議会側の意気込みとして効率化を進めることはもちろんあっても、住民から過度に行政との距離を開かせないように一定のブレーキをかけて、住民意思をより身近に行政に反映させることもまた一つの大きな我々議会の責務であろうと考えます。  かかる観点より、30人でもなく26人でもなく28とする我々の提案に議場の皆様のご賛同を何とぞよろしくお願いを申し上げ、賛成討論にかえさせていただきます。 ○議長(川口 匡) 18番、森田進議員。 ○議員(18番 森田 進) 議員提案第2号議案に賛成の立場から、また第1号議案に反対の立場から討論をさせていただきます。この第2号議案につきましては、私ども公明党3人の会派が連盟で提案しておりますので、そのあたりも含んで討論させていただきます。  今回、議会改革委員会が市民の皆さんに議員定数はいかほどあればいいでしょうかといった全くストレートな質問を投げかけました。その中にはそれぞれ理由を書いていただいて返答をしてください。氏名、住所も書いてくださいということで投げかけました。その反応は131名という数ではございましたが、まさに中身は真剣そのものの、ふざけやいいかげんさなど全くみじんも見られない真剣そのものの意見であったと思っております。  そういったご意見をいろいろと判断いたしますと、議会も頑張れよと、議会も経費節減に努力せよと、これが一貫した思いじゃなかったかなと、このように受けております。  主に行政改革、議会改革、そういった声がこの131名の皆さんの中には多分大方占めておりました。定数20にしたらいいという意見も相当ございました。このことについても真剣に考えました。果たして定数20で議会権能が発揮できるのか、行政の暴走をチェックできるのか、こういった観点から考えましたときに、定数20ではなかなか行政の暴走をチェックし、牽制することは難しいのではないか。なれ合い政治になってしまうおそれがある、そういう意味からやはり議会、常任委員会でしっかり審議する上にも、適当な適数というものが必要じゃないかというふうに思いました。  私どもは、議員は市民から負託を受けてこの議場に参画しているわけでございます。市民の皆さんが望み、市民の皆さんがこうだと思う意見は率直に受け入れて、真剣に考えていかなければならないと、このようにも思っております。  先ほど安治川議員から市民の声はどこにあるのかということをおっしゃっておりましたが、私は市民の声というのは、やはり市民の皆様という定義は3人以上が市民の皆さんだと、こういったことを過去勉強した経緯があります。これは間違いがあるかわかりませんけども、市民の皆様というくくりは3人以上の方々を市民の皆さんと判断するんだと、こういうふうなことも聞いたことがございまして、そういった市民の20名が大方の意見でありましたけれども、この20名、定数20にせよといったその方々の思いというのは一体本意はどこにあるのかと考えました。20と言うとけば、まあ、適当に二十二、三になるやろうという人もあった。  さまざまな意見もございましたが、この大方の市民の思いというのは、行政改革であり行政経費をいかに安くするか、経費節減をみんな市民の皆さんが大方の方々が望んでいるのではないか。そういう中にあって、議会だけが市民の声が反映できないから定数は維持するんだと、こういうことはなかなか言える環境ではない。今、全国的に見ても定数という問題については各自治体が血のにじむような思いでこの議会定数を削減している中で、豊岡市だけが特別扱いするということはなかなか市民の思いに反するのではないかと、こう思っております。  そういう意味から行政当局を始め、議会も経費節減していかなければならない、こういった点で26という数字に落ちついたわけでございます。どうかご賛同のほどよろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(川口 匡) ほかにありませんか。  25番、安治川議員。 ○議員(25番 安治川敏明) 第1号、第2号、いずれにも賛同しがたいので、意見を申し上げます。  ここにいる者は全員議員でありますが、そもそも議員定数を議員が発議をしてこれを減らしてしまうということはどういうことを意味するか。つまり一方ではこの議員の数を減らして運営できるんだということを市民に告げるということであります。それからもう一つは次の一般選挙から市民の被選挙権をそれだけ減らすということであります。こういうことを素案を市民に示さないまま、即決をするというようなやり方が、そもそも今までとられたことがあるのか。合併したばかりでありますから、一般選挙を30でやって、少なくとも次の市長選なり市会議員選挙にあわせて市民の意見を問うという程度の配慮は最低限必要ではないかと私は思います。  議会制民主主義というのは矛盾がありまして、100人であろうが10万人であろうがすべての細かい市民要望を市政に反映するということはもともとできません。世界には直接制の民主主義を発揮しておられる地域もあるようでございますが、議会制民主主義の場合にはどうしても市民のご要望がこぼれる点があると。これはどうしても避けなくてはならないと思って努力をしても、こぼれることがある。なるべく代表する議員の数が多い方がいいに決まってるんです。私はそういう点で議会制民主主義の根本を定めた一応の国の基準となっている地方自治法の許容する数をこれを我々が守っていくということは、最低限のことではないか。本来、地方自治法はもともと議員定数は法定しておりました。それを地方自治法の改正で限度数に変えた。しかも細かくした。いわば議員定数は減らしてよいということを明示したという効果を発揮して。今日ではこの地方自治法の改正以後、全国大流行のように定数削減が連続しております。ただいまの討論者も豊岡市だけがこの例外で削減しないわけにいかんじゃないかという向きのご発言もございました。私は市民の皆さんが落ちついて議会制民主主義を育てていくという立場から、これをよく考えるということが必要だと思います。私はそういう点では議会がわざわざみずからの権能のごとく定数を削減する提案をするというのはいかがなものかということを真っ先に申し上げておきたいと思います。  それから次に、行政改革だから議会も身を削れというご意見についてであります。私は行政改革というのは、本来議会がやっている仕事の最大のものであります。それは市民の福祉を増進して、市民の負担を、これを減らすというところに行政改革の本旨があると思っております。ところが、今の傾きはどうなってるかというと、行政改革というのは不公平を是正して、そしてこの痛みに耐えるんだというような傾きになっております。つまり国民、市民の暮らしが困難になっている。この困難を解決するためにどうするかという議論が行われるのではなく、この困難に同調せよと。苦しいものを避けることはできないんだという議論が横行する中で、あたかも議員がみずからを減らしたり報酬を減らすことが正義であるかのごとく議論が進んでおります。  私は率直に申し上げますが、700万円で1期やれば、4人減らせば1億円と、こういうご議論もございました。私は今もし働き盛りの市民が専従として市政の研究をしなければならない、特に合併後の豊岡市議会にあって被選挙権を行使して出るには、例えば公務員である人たち、あるいは常勤の労働者であるが濃密な勤務を要求される人たちがその職業をほうって立候補しない限り被選挙権を使うことができません。働き盛りの人が今の報酬の限度で退職金もなく、また当選しなかった場合の生活の保証もなく、選挙に挑戦することは至難の問題になっています。こういう実情を実際に働く人たち、そしてまじめに市政を憂えている人たちに訴えることこそ議会の任務ではないか。私は不肖、大変選挙の経歴としては通ったり落ちたり有名な議員でありますが、地元でも職場でも率直に今も訴えております。私は幸い年をとりましたので、少し年金が来るようになりました、停止されてるけどね、来るようになった。しかし、もし私が30歳、25歳で立候補しようとすれば、将来の生活の不安を覚えるということはどうしても避けることができません。まして今回、定数削減をすれば、一層多くの有権者のご支持を得なければならないところに市民を追い込むわけであります。私はこんなことは絶対にしてはならない。他の都市がどうお考えになるか、それは地方自治体でありますから他の都市がお考えになったらいいこと。これはしばしば市長さんもそうおっしゃる。だから私は、豊岡市のような困難な事態を抱えているところは率直に市民に訴えて、そんなことを言う議員は当選させてやらんと言われれば、これはいたし方がない。民意のあるところ落選してしようがないわけでありますが、しかし私は本日の結論がどうなろうと、私は定数削減には反対をいたしましたし、報酬の削減も要求しませんでしたいうことを申し上げるつもりであります。  どうか同僚の議員もみずからに誇りを持って、次、立候補なさるんかどうかそんなことは知りませんけれども、大いにひとつ胸を張ってそういう議会の重要性について訴えをしていただきたいというふうに思います。  それから根本問題の一つとしては、地方分権とか地方自治が重視されてきたということをおっしゃっておる。だからという話なんですけれども、これがどうしても結びつかない。何で地方分権や地方自治を重要視するのに、議員の数を減らさなければならないのか。あるのはいわば財政的な節約をしているんだというパフォーマンスだけなのか。そんなことのためにこの貴重な議員の数を減らす議論をしなくちゃならんと。私は会派みらいの皆さんには大変失礼なことでありますけれども、説明者のご提案を聞きながら、これは議員定数を法定数で頑張ろうという理由を一生懸命言っとられるんじゃないかなと思って聞きました。それからまた岡議員、ご説明いろいろなさって細かい数字も、県下の動向とか全国の動向をおっしゃったけれども、結局ここは非常に広いところにちょっと議員がいるだけということを一方ではおっしゃってるのと同じじゃないかというふうに思います。  現に定数30で選ばれた議員の補欠選挙は来年市長選挙にあわせてございます。これは本日どういう決定をしようと定数30を補充するために選挙が行われます。私はこの際に定数30でいきたいという議員とそうでない議員と、あるいはまた立候補はしなくてもその際に審判を受けてからでも最低限遅くないと。本日、市民がそういうことを考えてるんじゃないかというようなことを言って即決してしまうというのは、もう本当に下策であるというふうに思いますから、本日は第1号、第2号については、どれだけの方が提案者で名前を並べておられても、私は一向に差し支えありませんし、結論がどうなってもそれは合法的なことだから拘束はされるわけでありますけれども、私は市民に向かって言う意見は変える気はありません。私は定数30というのは余りにも少な過ぎる。かつて95いた議会がどんなに近い議会であったか。私と政党政派、政治的信条は違うかもしれないけれども、但東町、日高町、竹野町、城崎町、それぞれに議会があって、近しい関係を結んでおられた方々がもう遠くなってしまって、所によっては立った1人しか議員がお出になってない地域がある。減らせば一層これが難しくなる。こういうことをこの場所でその地域からお出になってた議員がみずからお決めになるんだろうかということを思うと、率直に言って情けない気がいたしております。  重ねて申し上げますが、本会議は議員の一人一人が自由に表決に参加なされるわけでありますから、どうぞひとつ慎重かつ適正なご決定をいただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。  3番、岡谷議員。 ○議員(3番 岡谷 邦人) 3番、岡谷でございます。  既にここにいらっしゃる皆さんは市政は市長と議会との二元代表制でなっていることをご存じだと思います。したがって、相互の抑制と均衡によってある種の緊張感を保ちながら、対等の機関として市政の基本的な方針を議決するものです。  近年、地方分権が進展する中、議会の役割や権能の強化はより一層重みを増してきております。政策提案、監視機能の充実と向上が求められてきているところであります。  1市5町が合併し広域化したため、市議会では多様な民意の反映、利害調整、市民の意見集約などの機能と役割は増大しております。これは論をまちません。しかし、市民からは議会が市民の声や要望を市政に反映してほしいという願いがあることも事実であります。  しかし、一方、豊岡市には財政難という大きな問題があります。経費節減、行政改革という課題が課せられており、議会は市当局にもさらなる改革の推進をお願いしているところでもあります。また、市民の皆さんにも超過課税という新たな負担を求めている現況ともあわせ、議員の定数に関する市民意見の公募を行った結果の多くは、定数削減を求めるものでありました。  議員定数28人案の中には、新人候補や特に若手、女性の出馬が26名ではしにくいというお話でありました。立候補の機会は現職も新人も皆均一でございます。また、一般会計の中に占める議会の構成比率は0.6%で、他の自治体よりも極めて低いというお話もありましたが、今定例会、市長の答弁の中に財政規模は合併によって膨らんでる、類団よりも非常に多い、こういう話がありました。そういうことを勘案すれば低くて当たり前じゃないかと、こういうふうに思います。  議会は議会としてみずからを律し、定数削減に臨まなければならないときは今だと考えているところであります。しかし、適切な議員定数を導き出す方程式はありません。人口、面積、類似都市などとの比較でもまさにこれが適切だと断言できる数はありません。人口5万人から10万人の自治体の法定議員数は上限が30人ですが、豊岡市では現在2名が欠員となって、議員数は28名です。しかし、欠員の中で特別な支障もなく、大きな問題もなく議会運営が図れてきたところであります。委員会等の運営上、極端に定数を減らすべきではないとは思いますが、現在、行財政改革が待ったなしで進められているときでもあり、条例定数30人ですが、現議員数は28人。あわせて合併協議の中で新市の議員定数は28でどうだ、こういう意見もあったやにうかがっております。こういうことにかんがみ、さらに一歩踏み込んだ定数4人減の議員定数26人は、現時点では適切であると考えます。  以上を申し上げ、議員定数26案に賛成の討論といたします。 ○議長(川口 匡) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) 討論を打ち切ります。  これより議事の都合により、分離して表決を行います。  まず、議員提出第1号議案について起立により採決いたします。  議員提出第1号議案に賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立少数であります。よって、議員提出第1号議案は、否決されました。  次に、議員提出第2号議案について起立により採決いたします。  議員提出第2号に賛成の議員の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(川口 匡) 起立多数であります。よって、議員提出第2号議案は、可決されました。 ────────・──・──────── ○議長(川口 匡) 続いて、文教委員長及び議会運営委員長から、お手元に配付しております一覧表のとおり、所管事務について閉会中の継続調査の申し出があります。  お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査として付託することにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。そのように決定しました。 ────────・──・──────── ○議長(川口 匡) お諮りいたします。以上で今期定例会に付議されました案件はすべて議了いたしました。これをもって今期定例会を閉会いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川口 匡) ご異議なしと認めます。よって、平成20年第3回豊岡市議会定例会はこれをもって閉会いたします。      午後4時20分閉会 ──────────────────── ◎議長あいさつ ○議長(川口 匡) 閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。  去る9月1日に開催されました今期定例市議会は、29日間にわたる全日程を終了し、本日ここに閉会の運びとなりました。この間、議員各位には決算認定議案4件を含む当局提出議案42件を始め、意見書案、請願、陳情等の重要案件につきまして、終始熱心にご審議を賜り、適切妥当な決定を見るに至りました。議員各位のご精励とご努力に対しまして、衷心より厚くお礼を申し上げる次第であります。  とりわけ平成19年度の各会計決算認定議案につきましては、限られた会期の中でそれぞれの所管の常任委員会で審査を願ったところであり、委員各位のご精励に改めて敬意を表する次第であります。  さて、今期定例市議会を振り返ってみますと、まず6月定例議会からの継続審査となっていました都市計画税に廃止に伴う市民税、固定資産税の超過課税につきましては、所管委員会を始め、各議員の白熱した議論があり、修正可決の結果となりました。いろいろな思いはあると思いますが、結果は結果とし今後の対応につきよろしくお願いいたします。  そのほか新庁舎建設問題やごみ・汚泥処理施設建設問題などの重要案件も議論されました。また、議会関係では議員定数の改正も所管の特別委員会を中心に議論され、4名減の26名に決定するなど、当面する市政の諸課題につきまして、多くの議員の真摯で熱のこもった議論が交わされたところであります。  市長を始め当局各位におかれましては、議会審議の過程において議員各位から述べられました意見、要望などを謙虚に受けとめていただき、今後の市政運営に反映されるよう要望いたしますとともに、懸案諸課題の解決に向けて、さらなる努力を傾注していただきますよう切望するものであります。  また、今回は多くの傍聴者があり、議会広報特別委員会で対応していただいたPR看板の力も大きかったのではないかと喜んでおります。  厳しい残暑が続きましたが、稲の刈り入れもほぼ終わり、日一日と深まりゆく秋を感じる季節となりました。  国政では新たに麻生内閣が誕生しました。当面する景気対策や年金問題、税制、行政改革や地方分権等の政策課題に取り組まれることとなりますが、地方の厳しい現状にも十分配慮した国政を期待するものであります。  我が豊岡市ではコウノトリ野生復帰事業も順調に進んでおり、今後も市の将来像であるコウノトリ悠然と舞うふるさとを目指したまちづくりが着実に進むことを願うものであります。  間もなく秋祭りも訪れ、また市内各地では運動会や公民館文化祭、市民芸術の祭典となる豊岡市美術展などの開催準備も着々と進められております。  スポーツや文化、芸術の祭典にふさわしい季節を迎え、何かと行事の多い時期となりますが、議員各位には健康に十分ご留意いただきますとともに、市政発展のためなお一層のご精励を賜りますことをご祈念申し上げ、閉会のごあいさつといたします。 ──────────────────── ◎市長あいさつ ○市長(中貝 宗治) 閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。  去る9月1日に開会いたしました平成20年第3回定例市議会は、29日間にわたる全日程を終了し、ただいま閉会の運びになりました。議員各位のご精励に対し深く敬意を表します。  今期定例会には私から42件の案件をご提案申し上げましたが、決算日程案件とあわせていずれも原案どおり適切なご決定をいただき、厚くお礼申し上げます。  議会審議の中では都市計画税のあり方の見直し、財政状況、行政改革、治水対策、教育問題など、市行政の各般にわたり議員各位から貴重なご意見、ご提言をいただきました。これら本会議あるいは委員会審査を通じていただいたご意見等につきましては、今後の市政執行に当たり十分に心してまいります。  継続審査の第73号議案については、4カ月にわたる議会審議を経て、修正、可決の運びとなりました。昨年9月の定例会で初めて都市計画税見直しの意向を示してから1年、当初、固定資産税の超過課税のみで代替財源を確保する方針でしたが、定例会や全員協議会、市内6地域での市民説明会等での議論も踏まえ、より広く、薄く市民の皆様にご負担をいただく観点から、市民税の超過課税も組み合わせた形で第73号議案として議会に提出させていただきました。今回の議会による修正は、公平性の確保と財源確保の必要性をお認めいただいた上で、現下の市民生活と経営環境の厳しさにも一定の配慮をされたものと受けとめています。原案と比べ年間約1億円の税収減となり、市の財政状況はさらに厳しさを増すこととなりますが、行政改革を加速することによって、現在の財政計画程度の投資財源の確保ができるよう全力を挙げてまいります。  なお、都市計画税の廃止に伴う代替財源の確保とあわせて、鳥獣被害防止緊急対策事業と生活道路・排水路等整備緊急事業を進めるとともに、市民の皆様にご負担いただく財源が市民生活の向上に最大限役立つよう心してまいります。  今回の都市計画税のあり方をめぐって、受益と負担のあり方、市の財政状況、徹底した行革の必要性等についての関心が高まったことは、自治の観点から意義深いものであったと思います。長期にわたり真摯な議論を交わしていただいた議員各位及び市民の皆様に対し、心からの敬意を表します。  ここで平成21年4月からの市立養護老人ホームの民営化に係る移譲先についてご報告申し上げます。コスモス荘及びことぶき苑の移譲先法人を7月1日から公募しましたところ、1法人ずつの応募がありました。移譲先の選定に当たっては、外部委員等で構成する豊岡市立養護老人ホーム選定審査委員会で、応募法人から提出された申請書類をもとに施設運営の理念、方針や入所者の処遇計画、職員体制、財政計画など23項目からなる審査、ヒアリングを行っていただきました。市では去る9月17日に答申を受け、その後慎重に検討した結果、コスモス荘については社会福祉法人北但社会福祉事業会、ことぶき苑については社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団に決定しました。今後は豊岡市立養護老人ホームの設置及び管理に関する条例の廃止など、平成21年4月1日の移譲に向けて事務を推進してまいります。  次に、道の駅「神鍋高原」など株式会社日高振興公社を指定管理者として運営している市の施設のあり方の検討について申し上げます。公社の経営状況につきましては、今期議会でご報告申し上げたとおり、大変厳しい状況です。公社みずからの経営改善は進められていますが、市としましても施設の今後のあり方について外部有識者を含む委員会を設置し、早急に検討したいと考えています。その検討結果につきましては必要に応じて議会にも報告させていただきたいと考えています。  さて、10月1日からいよいよ全但バス路線休止対策としての市営バス事業が始まります。まずは1年間の試験走行としていますが、路線を守っていくためには市民の皆様のご理解とご支援が不可欠です。積極的な利用をお願い申し上げます。  さわやかな秋の好季節を迎えました。市内各地で公民館の運動会が催され、さらには秋祭り、文化祭など、地域の触れ合いや郷土愛を高める諸行事が予定されています。議員各位には市政の運営と活力ある市域づくりのため、なお一層のご理解、ご支援をいただきますとともに、健康にご留意され、ますますご活躍いただきますよう祈念申し上げ、閉会のあいさつといたします。ありがとうございました。
          午後4時30分 ────────────────────...